ダイビングで危険な生き物とは-サメ?ウミヘビ?それとも…-

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ダイビングが世間から抱かれている誤解が「サメに襲われないの?」というもの。ベテランダイバーになると、何十回もその質問を受けていることでしょう。

サメだけでなく、ダイビングで出会う生き物の中には、一方的に危険だと誤解を受けている者たちがいます。

ダイビングを安全に楽しく行うためには、そういった生物たちについて正しい知識を持つことも大切です。

ハナビラウツボ

ハナビラウツボ

危険に思えてそうでもない生き物

一般的に恐れられている海の生物は、危険はあるものの、常識的に行動していれば大丈夫、という生物が多いです。

サメ

サメは世界中で約400種が確認されていますが、そのうち人喰いザメと言われているのは数種類。どれも外洋性のサメで、私達がダイビングをする沿岸域では出会う事すらほぼありません。また、危険と言われているサメでも、基本的に警戒心が強く、人を襲った例は非常に稀です。

ダイビングで出会う可能性があるサメは、基本的に大人しいものがほとんどで、積極的に挑発をしなければまず安全です。ダイバーの中にはサメに憧れを持つ人も少なくありません。

ただ、サメは安全と言い切るのもこれまた間違いで、やはり大きなパワーを持った野生生物ですから、ある程度の慎重さをもつことは大事です。

ウミヘビ

サメと並んで誤解を受けやすいのがウミヘビです。陸上のヘビでも苦手な人が多いくらいですので、やはりイメージは良くないのでしょう。加えてウミヘビの牙には毒もあるので、危険生物と言われるのも納得ではあります。

ただし、ウミヘビも積極的に人を噛むという事は無く、手出しをしなければ心配は要りません。さらに、ウミヘビは他のヘビの仲間のように、大きく口を開くことが出来ないため、大きなものを噛むこと自体出来ないのです。指先を口元に持っていったりしない限りは大丈夫という事です。

しかし、ウミヘビの毒はヘビの中でも最強とされ、沖縄を中心に日本近海でも見られるエラブウミヘビは、ハブの70~80倍の強さの毒を持っているそうです。サメと同じように、念のため慎重なスタンスは必要になります。

ウツボ

ウツボは「海のギャング」と言われ、鋭い歯が並んだ口を開けているため、怖がられてしまうことも多いです。

しかし、性格は臆病なものが多く、ビックリしたりいたずらをされた事で噛みついてしまうケースはあるようですが、積極的にダイバーを襲うなんてことはまずありません。

気を付けたい点としては、ウツボは穴の中に潜んでいるので、むやみに手や足を突っ込んだりしてはいけないという事です。

本当に危険な生き物

誤解を受ける生物がいる一方で、あまり意識されない危険生物もいます。それらに共通しているのは、そんなに危険が無さそうで、目立たない生物だという事です。

馴染みの無い生物もいるはずですので、画質が悪いのですが、写真でも紹介しておきます。

イソギンチャクの仲間

ハナブサイソギンチャク

ハナブサイソギンチャク

多くのイソギンチャクは触手に少々毒があるのですが、中には猛毒を持つものもいます。ウンバチイソギンチャクやハナブサイソギンチャクという種類が危険なイソギンチャクですが、実はダイバーでもちゃんと見たことのある人は少ないはずです。

よく知られていないというところが最大の難点で、ソフトコーラルと言われる柔らかいサンゴや藻類、普通の岩に見えることも多く、ついうっかり触ってしまうというケースがあるようです。分からないものには触らない、もっと言えばうかつに岩場に手を付かないというのが対策になります。

刺された時の激痛と重い症状が特徴で、命に関わることもあります。万が一触ってしまった場合は、海水で患部の刺胞をやさしく洗い流して病院に直行しましょう。

カサゴ・オコゼの仲間

オニダルマオコゼ

オニダルマオコゼ

ダイビングでよく見かけるカサゴやオコゼの仲間も、なかなか危険な魚です。

カサゴやオコゼはヒレの先に毒のあるトゲを持っていて、触れると激しい痛みとともに幹部が腫れあがります。場合によっては生命にかかわる事も。ハナミノカサゴのように目立つ姿をしていれば避けやすいのですが、多くのカサゴ・オコゼは岩にそっくり。岩場に手を付く際は注意をし、見た目に凹凸のある場所は、実はオコゼかもしれないので避けるようにしましょう。

もしも刺されてしまったら、毒を絞り出し、真水で洗って病院へ。熱で毒のタンパク質が変性するので、50~60℃のお湯に患部をつけて痛みを和らげることも出来ます。

イモガイの仲間

アンボイナガイ

アンボイナガイ

イモガイは砂地で見られる貝の仲間なのですが、特に危険なのがアンボイナガイやタガヤサンミナシという種類。

毒針を発射し、小魚をしびれさせて捕食するのですが、この毒針が強力です。刺されてしまうと全身麻痺や呼吸困難に陥ることもあり、死亡例もあるので、止血の要領で関節部分を縛りすぐに病院へ行ってください。

不用意に貝を拾ったことで刺されるケースがほとんどなので、中身がいるかもしれない貝殻は触らないように。

クラゲの仲間

カツオノエボシ

カツオノエボシ

世間一般的にも危険な生物として知られるクラゲですが、特に危険なのはハブクラゲやカツオノエボシ(カツオノエボシは正確にはクラゲではありません)。

長い触手に刺胞を持っていて、触れると激痛が走ります。クラゲの刺胞は酢で洗い落とすと良いとされていますが、カツオノエボシは例外的に海水で洗うのが応急処置法とされています。

酢でも海水でも、皮膚に残っている刺胞を落とすのが目的ですので、刺激してさらに刺胞毒が発射されないよう、こすらずに優しく流すか、触手を摘み取るイメージで取り除きましょう。

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