ダイビングの歴史

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ダイビングの雑学的な内容になりますが、ダイビングの歴史なんかも紹介してみたいと思います。

ダイバー同士の会話の中で、さりげなく「そういえば、クストーがさぁ…」なんてフレーズを入れ込んで、周りから感心されてみるのもいいかもしれません。

朽ちた沈船

朽ちた沈船

SCUBA誕生(~1940年代)

ヘルメット式潜水での水中作業

ヘルメット式潜水での水中作業

1930年代までに商業(作業)ダイビングや軍事活動としてのダイビングは行われていました。使われていたのはヘルメット式の潜水器材で、工事や点検などの潜水作業では今でも使用される形です。

レジャーで海に潜っていたのは、一部の冒険好きな人達で、手作りのゴーグルやスノーケルを使って、専ら水中ハンティングを楽しんでいたようです。その中に、後に世界初のレギュレーターを作り出すフランス人の若者、ジャック・イブ・クストーもいました。

クストーと仲間たちはハンティングよりも水中世界の神秘性に魅かれ、「より長く水中に滞在していたい」という思いが出てきます。

彼らは、軍が使っていた純酸素リブリーザーを試してみましたが、純酸素では酸素中毒のリスクから、素潜りと大差ない水深にしか滞在できず、満足は出来ません。

やがて、クストーはエミール・ガニアンと言う圧縮ガスのエンジニアと協力し、試行錯誤の末、1943年に世界初のオープン・サーキット・スクーバのレギュレーターであるアクアラングを開発しました。現在も世界に展開している器材メーカー・アクアラング社のルーツですね。

アクアラングの登場で、それまで、ダイビングからは距離を置いていた一般人も、水中世界へ興味を持つようになりました。

レジャーとしてのダイビングが登場(1950年代~60年代)

レジャーとしてのスポーツダイビングが始まったと言われるのが1950年前後です。

それまでは軍人や特殊な作業者のものだったダイビングですが、映画や本で取り上げられて、一般人の中で人気が高まっていったようです。

ただ、器材についてはまだまだ未熟だったようで、50年代はクストーのアクアラングやそれと同タイプのツインホースのレギュレーターがあったのみで、60年代になりようやく、シングルホースのレギュレーター、ウェットスーツ、残圧計が登場します。

そして、インストラクターの役割を担った人の多くが軍出身者でした。

トレーニング方法はやはり軍隊式で、とにかく泳力や筋力を鍛える系のものだったようで、現在のようなダイビングスキルの海洋実習はありませんでした。学科に関しても必要以上に難しかったみたいですね。

認定制度についてもこの頃はじまります。始めはショップごとの仲間内の認定だったようですが、どこでも通用する汎用性が求められた結果、1960年に指導団体のNAUIが誕生します。

器材の進歩とトレーニングの停滞(1960年代~70年代)

当時のBCD

当時のBCD

1960年代半ばから、ダイビング器材の技術はだいぶ向上します。

BCDが登場したのがこの頃で、中性浮力を維持してダイビングをすることで、だいぶ快適に潜れるようになったようです。

そしてオクトパスが出始めたのもこの時代。当時は普及までは至りませんでしたが、安全に関する重要な器材です。最初にその必要性に気が付いた人は発想力が豊かだったんでしょうね。

トレーニングは相変わらず軍人ベースの身体能力重視のもので、ダイビングに興味を持つ人は確実に増えていたものの、誰でも気軽に楽しめるレジャーというイメージではまだありませんでした。

1966年、そんな状況で登場したのがPADIです。この頃はまだくすぶっていましたが、教育とビジネスと言う新しい発想が、のちにダイビングをレジャーとして一般レベルに押し上げることになります。

器材もトレーニングも大衆向けに(1970年代~80年代)

ダイビング器材の形が現在のものとほぼ同じになったのがこの時代です。

BCDは進化し、現在のようなジャケットタイプが普及しました。また、ダイブコンピューター、オクトパスが広く使われるようになったのもこの頃です。

器材は新しい素材が登場したこともあって、見た目的にもファッショナブルになり、女性にも受けるようになってきました。

時を同じくして、急成長していたのがPADIです。

PADIはそれまで世界で主流だった、軍隊式で体力重視のダイビングトレーニングを一新し、誰でも参加できる教育プログラムに作り直しました。

新たな市場を開拓することで、ダイビングを一気に一般人レベルに普及させたということです。ビジネスセンスがあったことも認めざるを得ませんね。

他の指導団体もPADIに倣う形で、講習の教育プログラム化は進みました。

とにかく、器材とトレーニングの進歩で、ダイビングは子供から年配者までが楽しめるレジャーになったのです。

ハイテク化と情報化(1980年代~現在)

レジャーダイビングは形としては完成し、現在に至るまで成熟を続けています。

80年代と90年代はハイテク化が進み、21世紀になってからは世界中で急速に情報化が進んでいます。

ダイビングもその流れに従い、器材が進化してきました。レギュレーターなどは更に高性能に精密になっています。

そしてダイブコンピューターに関しては、高性能化はもちろん、PCなどのメディアと連携が可能になって、これからの可能性はどんどん広がっています。

講習に関しても、PADIなどではWEBを使って進められるようになっています。他団体も含めて、今後もIT化の影響は強くなっていくんじゃないかなと思います。

器材でイノベーションがあるとしたら、テクニカルダイビングのジャンルで普及してきているクローズド・サーキット・リブリーザー辺りかなと思います。

もっと使いやすく、購入しやすくなれば、将来的にはレジャーでも現在のレギュレーターに取って代わるかもしれません。

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