ダイビング器材の特徴と選び方-マスク-

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日常生活と同じように水中でも、目から入ってくる情報は私達にとって大切になります。そのために水中で視界を確保する器材がマスクです。

ダイビングでは目で見るもの以外にも、体を包む水の感覚や、静かな中に響く泡の音など、感動や興奮を与えてくれるものはありますが、初心者ダイバーをまず初めに感激させるのは美しい水中風景やかわいらしい魚たちでしょう。

そういった意味で、ダイビングで最も重要な器材とも言えるマスクは、ダイバー以外にシュノーケリングや海水浴を楽しむ人も使うことがある海のレジャーの基本器材です。

マスク

マスク(二眼タイプ)

どんな器材?

人間の目は水中では焦点が定まりませんので、目の前に空間が必要になります。マスクはその空間を作る働きをします。この空間の大きさ(マスクの内容積)が、マスクの性質を決めるポイントになります。

内容積が広ければ、中にはたくさんの水が入るため、マスククリアをする時に、たくさんの空気が必要になり、すべて水を抜くのに時間がかかることになります。また同じ理由で、深く潜っていくにつれてマスク内の圧平衡(マスクブロー)が必要になった時に、たくさん鼻息を出さなくてはいけません。

また大きいマスクの場合、流れが速いポイントでは、潮にあおられてずれやすいとも言えます。

ただし、最近では、どのメーカーも開発を重ねて、女性や子供でも簡単に扱えるようにマスクの内容積が小さくなってきています。

一眼タイプと二眼タイプ

現在普及しているマスクを大きく分けると、一眼タイプと二眼タイプがあります。名前の通り、レンズが一枚(左右がつながっている)のものが一眼、レンズが二枚(左右が分かれている)のものが二眼です。どちらもレンズは強化ガラスになっており、万が一割れてしまってもガラスが飛び散らないように出来ています。

一般的には一眼タイプの方が視野が広くなりますが、この点もメーカーの開発努力で、一眼も二眼も視野がさらに広いものが普及してきています。また一眼の方がマスクが大きいため、内容積も大きめですが、前述の通りマスク全般の小型化が進んでいるので、一眼だからといってマスククリアに苦労することは無くなっています。

ちなみに、一眼は左右のレンズの間にフレームが無いので、バディなどに自分の表情を伝えやすいという点があり、私個人はゲストとの水中でのコミュニケーションを考えて一時期使い続けていました。今はこだわりはありません。

スカートの材質

レンズ以外のパーツでは直接顔にフィットするスカートがあります。ほとんどがシリコン製で、透明なクリアシリコンのスカートか、色の付いたブラックシリコンやホワイトシリコンのものがあります。

フレームの色と合わせて可愛く見えるのは断然クリアシリコンのもので、ダイビング雑誌に登場する女性タレントさんやモデルさんは必ずクリアシリコンのマスクを付けています。一眼タイプと合わせれば写真に映っても表情がしっかり分かりますしね。

ブラックシリコンはカメラマンやインストラクターなどプロに愛用者が多いです。真っ黒なスカートなので、マスクの横から光が入りにくく、カメラのファインダーをのぞいた時に被写体が見やすいためです。

また毎日ハードに使っても汚れが目立ちにくいのもプロ向きですね。難点としては黒い部分は太陽光が当たらないので、マスクの形に日焼けの跡がついてしまう事です。

選び方

前述したように、一眼と二眼かを比べても、視野と内容積の面ではそこまでの差は無くなっていますので、気にならなければ好みで選んでも良いでしょう。

ただ、度付きのレンズを希望される場合は、一眼ではメーカーで度付きレンズが作れないので、必然的に二眼をチョイスすることになります。

コンタクトレンズを装着した状態でもダイビングは出来ますが、水中で外れてしまうのが心配な場合は度付きマスクがおすすめです。また、コンタクトが外れたらコミュニケーションに支障が出る程の視力の人や、パニックになる可能性がある場合も、度付きマスクを使いましょう。

次に、フィット感を重視しましょう。よく言われている方法ですが、次の手順で確かめることが出来ます。

  1. ストラップを前に回してマスクを顔に当てます。
  2. スカートの縁が全てきれいに顔に当たっているかを見ます。
  3. マスクを顔に当てたまま、鼻で少しだけ息を吸い込んで、手を放しても落ちてこなければフィットしているマスクです。
  4. さらに顔を少し振ってみたりしてもいいでしょう。

注意しておきたいのは、フィットしているマスクだとしても、水中で絶対に水が入ってこないわけでは無いという事。表情や顔の向きが変わるうちに少しずつは水が入ってしまいますので、慌てずにマスククリアをしましょう。

マスクは一度自分のものを購入すると、他のものを着ける機会があまり無いので、たとえ今使っているマスクが自分の顔に合っていなくても、そういうものかと思ってしまいます。実はもっと使いやすいマスクがあるかもしれませんので、許してくれるダイバーがいるなら、マスクをちょっと借りて着けさせてもらうのもいいかもしれません。

デザイン性に関しては、男女問わず海らしいさわやかな雰囲気を求めるなら、明るめの色のフレームにクリアシリコンのスカートのマスクがいいと思います。職業ダイバーっぽい渋さを出したいならブラックシリコンのスカートのマスクを選びましょう。多少表情が硬く見えてしまうのは否めません。また、海女さんっぽさを出したい人には、楕円形のマスクなんてのもありますよ。

また、新品のマスクには、レンズに油膜が付いていますので、購入後は油膜を落とさないとマスクが曇りやすくなってしまいます。中性洗剤や研磨剤入りの歯磨き粉をレンズに塗って、10分くらい磨き続けましょう。

この油膜はシリコンに由来するものなので、出来ればシリコンゴムのスカートも磨いてやると効果的です。

おすすめのマスク

フィンと同じくマスクもGULLの評価が高いです。軽器材のジャンルではGULLの人気が頭一つ出ているようです。実際、インストラクターから一般ダイバーまで幅広く支持を得ています。私が実際に使っておすすめしたいものや、ゲストが使っていて良いと感じたものをご紹介します。

GULL マンティス5

ダイビング業界にその名が知れ渡っているマンティスの5代目モデルです。代を重ねるごとに視野が広がり、今回はダイバーの作業領域である胸元が見やすくなりました。

ストラップとスカートが一体になっていて、顔に柔らかくフィットするので水が入りにくくなっています。

また、スカートの端が微妙に外側にカールしているので、顔に跡がつきにくいのもいいですね。ゴムにこだわりを持つGULLらしい繊細なマスクです。

ただ、他にコンパクトなマスクがたくさんあり、少々いかつい感じは否めません。

GULL COCO

女性が使うことを前提にしたコンパクトなマスクです。女性の顔を意識したスカートなので、ブカブカ感は無く、マスククリアも少量の息で可愛く出来てしまいます。

UVカットレンズを使っているのもポイントですね。マンティス5と同じように水が入りにくく、顔に跡が残りにくいスカートです。

他のメーカーに先駆けて作られた女性専用マスクなので、女性用と言えばCOCOというイメージがありますね。

欠点を上げるなら、多くの女性ダイバーが使っているので、他のダイバーと取り違えたりという事はありそうです。当然のことながら男性が使うと何かと疑われてしまいます。

TUSA プラチナM-20

個人的にデザインが気に入っているマスクです。二眼タイプなのですが、左右の仕切りも含めて全体のフレームがとても薄くいため、視野が広く感じ二眼マスクという気がしません。

国内メーカーらしく、スカートは日本人向けの形にデザインされています。ただし、フレームが薄いのはいい点でもあるのですがショックに弱いようで、軽く落としただけでパーツがばらけてしまい組み立てなおすという事があります。

ちなみにTUSAは映画「海猿」に協力しており、劇中(見えるところ)で使われた器材はTUSAのものになっています。

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