ダイビング器材の特徴と選び方-レギュレーター-

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レギュレーターはタンク内の空気を呼吸するために必要な、ダイビングの生命線になる器材です。ダイビングをしたことのない人でも知っているくらい、ダイビングを代表する器材だと思います。

このページでは、レギュレーターの機能や選び方のポイントを解説します。

レギュレーター

レギュレーター

どんな器材?

レギュレーターは2つの部分に分けられます。ダイバーの方なら聞いたことがあると思いますが、ファーストステージとセカンドステージです。タンクに接続する方をファーストステージ、口にくわえる方がセカンドステージですね。二つは中圧ホースでつながっています。ファースト、セカンドとは、タンクから空気が通ってくる順番ですね。

知っての通り、タンクの中には200気圧前後の空気が入っています。大気圧が1気圧なので、本来タンク200本分の容量の空気を1本にぎゅーっと圧縮して詰め込んでいることになります。言ってみれば空気はものすごい力で無理矢理タンクに押し込まれているので、バルブを開けた時に勢いよく外に飛び出すんですね。この空気を直接口に入れて吸おうとするのはちょっと無理がありますし、タンクにたくさん入っている空気もどんどん逃げてしまってもったいないです。

このようにちょっと扱いづらいタンク内の空気を、簡単に呼吸できるようにカスタマイズするのがレギュレーターの役割なのです。

まずはファーストステージに入った空気は、ピストンやダイヤフラムの働きで10気圧くらい(中圧値と言います。設定可能。)まで減圧されます。これでもまだ空気の圧力は大きな状態なので、セカンドステージでさらに減圧されて、ようやく私達が呼吸しやすい周囲圧と同じ圧力の空気になるのです。regulator(レギュレーター)とは、調整装置という意味で、空気の圧力を調整する働きがあるのでそう呼ばれているんですよ。

レギュレーターのファーストステージは、内部の部品の違いによっていくつかに分類されています。メーカーのカタログなどを見ると、「高性能バランスドダイヤフラム方式」なんていう風に書かれていると思います。

■バランスドピストン

ピストンとバネによって中圧値が決まるタイプ。海水を取り込むことで、中圧値決定の手助けをしている。

■バランスドダイヤフラム

ダイヤフラムというゴムなどで出来た柔らかいシートと、バネによって中圧値を決定しているタイプ。海水を取り込むものの、ピストンタイプよりは侵入範囲が限られている。

■スタンダード(アンバランスド)ピストン

ピストンとバネによって中圧値が決まるのはバランスドピストンと同じだが、ピストン自体の構造が少し違うため、状況によって呼吸の吸い終わりの段階で吸いづらくなったり、オクトパスを使って二人で呼吸をすると空気供給が間に合わなくなるのが特徴。

 

現在はスタンダード(アンバランスド)タイプはほぼ作られなくなり、バランスドピストンとバランスドダイヤフラムが主流になっています。後者2つに関しては、バランスドピストンは構造がシンプルでメンテナンスがしやすいとか、バランスドダイヤフラムは残圧が減っても吸いやすいと言われていて、理論的にも確かにそうなのですが、近年のメーカー努力によってデメリットはカバーされてきているので、どちらを使っても使用感が変わることは正直あまりないです。(実際メーカーもそれぞれ推しているタイプが違い、市場は二分されています。)

レギュレーターに追加する器材

通常、レギュレーターと呼ばれるのはここまでに説明した、ファーストステージとセカンドステージのセットです。でもダイビングで実際に使われている器材には、もっとブラブラとホースがくっついていますよね。

これらは、別売りのオプション的器材です。

オクトパス

Cカード講習のマニュアルなどには予備の呼吸源とか予備のセカンドステージと書かれていますが、一般会話で出てくるのはオクトパスという呼び名が多いですね。構造や仕組みはレギュレーターのセカンドステージと一緒です。

バディがエア切れになってしまった場合に使う事がありますが、基本的にはエア切れになるようなダイビングはしませんので、使用頻度はかなり低いです。メインのレギュレーターが故障した時に使うことも出来ますが、ファーストステージの故障の場合はオクトパスだろうと正常な呼吸は出来ません。

選ぶときは、丈夫なものが一番です。はからずもほったらかしにされていることの多いオクトパスですので、いざという時故障というのもありそうな話です。メンテナンスをするのはもちろんですが、元々シンプルで、耐久性の良いものを選ぶと良いでしょう。もっとも、エア切れを起こした人は精神的に不安定になっているので、シンプルで丈夫であることを前提に呼吸抵抗の少ないものがあれば、なおいいですね。またホースは長めで視認性の良い、オクトパス用ホースが良いと思います。

ゲージ

残圧計や水深計、水温計などがありますが、ダイブコンピューターで代用できる部分を除けば、残圧計が必須です。明るい配色で数字がはっきり見やすいものがいいですね。なお、レギュレーターのファーストステージにつなぐのは残圧計だけで、他の計器類はコンソールと呼ぶケースに残圧計と一緒にまとめることが多いです。

コンパス

コンパスは水中でのナビゲーションに使います。ダイビングで日常的に使う場合もありますし、エマージェンシーグッズとしても大切です。ガイドが潜り慣れた海を案内するときなどは、目標物などを頼りに進むナチュラルナビゲーションが主ですが、それでも透明度が良くない時や、アクシデントで本来の海域から離れてしまった場合などに有効です。方角を示すのに、直接表示方式と間接表示方式のものがありますが、操作が直観的でシンプルなのは直接表示です。

選び方

レギュレーターに関しては命を預ける器材ですので、とにかく信頼性・安全性が重視されるべきです。もっとも、現在は粗悪品を見つける方が難しい状態ではありますが、良い製品でもオーバーホールは必ず定期的に受けるようにしましょう。

上に挙げたように、現在のバランスドピストンタイプとバランスドダイヤフラムタイプでは、性能には差はほぼありません。強いてメリットとデメリットを指摘するなら下の通りです。

バランスドピストン

  • シンプルな構造のためパーツ交換などのコストを抑えられる。
  • 海水と一緒に砂などが内部に入ることがあるが、海水が入ることを前提に作っているので、水洗いなど少々の手間はあっても大きなメンテナンスは少ない。

バランスドダイヤフラム

  • より吸いやすさを追求できる。
  • デリケートな部分には海水が浸入しないので故障も少ないが、海水侵入が全くないわけでは無く、いざ侵入した場合は損傷も大きい。

ちなみに、ファーストステージが中央で二分割されてクルクル回るようになっているレギュレーターを見たことがあるかもしれませんが、あの機構が採用できるのはバランスピストンタイプです。

呼吸によるストレスがある人は、少々高くなってしまっても呼吸抵抗の少ないものを選びましょう。空気の流量は設定・調節できるのですが、根本的な構造が滑らかに呼吸が出来るようなものが良いですね。またセカンドステージが軽い方がくわえていて疲れませんので、ストレスの軽減になると思います。

おすすめのレギュレーター

私自身が使ったことのあるレギュレーターや、これはいい、欲しいと感じるレギュレーターです。

TUSA:RS-670

初心者からプロにまで対応する高性能レギュレーターです。TUSAの現行のレギュレーターは全てEN250規格をクリアしており、水深50mで4人が同時に1つのファーストステージから楽に呼吸できるレベルの性能を持っています。これはかなり呼吸がしやすいという事で、ストレスのないダイビングが可能です。唯一短所をあげるなら、パージボタンの形。ビーチで細かい砂が噛みやすく、ボタンが戻らないこともあります。ボートならほぼ問題はありません。

SCUBAPRO:MK25・A700

SCUBAPROのトップモデルのレギュレーターです。空気流量が多く、少し息を吸っただけでも十分に空気が流れてきます。泳ぎ疲れて息が上がった時などに、性能を実感します。またバランスドピストンタイプのシンプルな構造のため、使用後にしっかり洗えばメンテナンスの手間も少なくなります。強いて言えば、軽量化モデルと比べると若干重たい気もします。

SCUBAPRO:MK17・R195

シンプルな機能と使いやすさが売りのモデルで、比較的リーズナブルに購入できる上、毎日使っても故障知らずの耐久性があります。バランスダイヤフラムタイプで安定した空気供給量があり、呼吸負荷が少ないので、非常に初心者向きです。欠点と言えるかわかりませんが、SCUBAPROのエントリーモデルの位置づけなので、すぐに上の機種が欲しくなる人もいます。

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