スズメダイの仲間-身近だけどマニアック-

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スズメダイの仲間は、ダイビングではどこの海でもよく見られるポピュラーな魚です。ただ、普通過ぎて注目する人が少ないので、スズメダイを熱く語るとかなりマニアックなダイバーだと思われがち。

ここでは、そんなスズメダイの魅力や写真を撮る時のポイントを紹介します。

クマノミもスズメダイの仲間ですが、別ページで解説しています。このページでは、クマノミ以外のスズメダイについて取り上げています。)

卵を守るヤマブキスズメダイ

卵を守るヤマブキスズメダイ

大きさや見られる場所

スズメダイは雀の名の通り、小さく可愛らしいサイズの魚です。約300種類が確認されていて、ダイバーに人気があるのは色がきれいな種類、例えばデバスズメダイアオバスズメダイなどですね。一方、アルファスズメダイヨスジリュウキュウスズメダイなど、生息環境が限られていたり、数が少ない種類はマニアから絶大な人気があります。

日本では本州から南で見ることが出来ますが、種類が多いのは沖縄などの南の海になります。小さな体を隠すことが出来る枝サンゴの周りや、リーフの上に群れていることが多いですね。ヤマブキスズメダイなど、単独で暮らす種類もいますが、数はあまり多くありません。

初心者が水中写真を撮る時のコツ

スズメダイの仲間はよく動く魚ですが、行動範囲自体はそんなに広くはありません。半径3,4mくらいのエリアで暮らしていることが多いので、それなりに時間を掛ければシャッターチャンスは出てくるはずです。撮影の難易度的には中級者向けかもしれないですね。

初心者の方がスズメダイを撮る時に気を付けたいのがアプローチ。小さい魚は大体そうですが、スズメダイも驚かせると、岩の隙間やサンゴの中に隠れてしまいます。吐く泡の音を小さめにしたり、ゆっくりした動作で近づくといったように、慎重なアプローチが大事になります。

スズメダイは色が美しい種類も多いので、しっかりとストロボの光が当たった写真を撮りましょう。1,2匹をマクロ撮影する場合は、特別な狙いが無い限り、色や模様が分かりやすい横からの構図がおすすめです。群れ方がきれいなデバスズメダイなどは、ワイド撮影でサンゴも入れた写真にすると雰囲気が出ますね。

自分の畑を持つスズメダイ

スズメダイの仲間は小さな甲殻類やプランクトンを食べるものが多いのですが、イシガキスズメダイクロソラスズメダイなどは海藻をエサにします。しかも驚いたことに、彼らは自分でその海藻を育てるのです。

そこまで難しいことをしているわけでは無いのですが、自分の好みの藻が生えている枝サンゴに住みつき、他の藻が生えてくると引き抜いて、好きな種類だけが育つようにしているんですね。また、自分の“畑”に近づく魚がいると激しく威嚇&攻撃します。ダイバーが相手でも強気につついてくるので、ぼーっと潜っているとビックリさせられることも。

イシガキスズメダイなどが畑の世話をする様子は、ダイビングでも普通に観察することが出来ますので、ぜひ見てみて下さい。いやぁ賢い魚もいるもんですね。

ネイチャーシーンも見られる

スズメダイの仲間は求愛や産卵、そして産み付けた卵を守る様子など、ネイチャーシーンを観察しやすい魚でもあります。

例えばアオバスズメダイ。繁殖の準備が出来たオスは体色が暗めに変わり、産卵床の前で求愛のダンスをしてメスを誘います。それに応じたメスが卵を産み付け、オスが精子を振りかけるのです。オスの輸精管とメスの輸卵管まで見られるので、ダイビングがちょっとしたドキュメンタリーになりますよ。

また、卵を守るスズメダイの代表はヤマブキスズメダイ。ムチカラマツのポリプをかじり取った場所に卵を産むのですが、産卵が終わると親は全ての卵が孵化するまで、その場を離れようとしません。近づく生物を威嚇して追い払います。

ナミスズメダイも同じようにムチカラマツに卵を産みますが、こちらはそれほど子煩悩では無く、ダイバーが近づくとそそくさと卵のそばを離れてしまうことも。

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