ハナダイの仲間-ダイビングを彩る魚-

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海の中を彩る魚として人気が高いハナダイの仲間。ダイビングでもよく出会う種類ですよね。

ここではそのハナダイの魅力や写真の撮り方についてご紹介します。

ケラマハナダイ

ケラマハナダイ

大きさや見られる場所

ハナダイの仲間は赤系統の明るい色合いをした、10cm前後のかわいらしい魚です。種類によって異なりますが、基本的には群れを作る魚ですね。数匹の小さいグループから数百以上の大所帯まで、群れの規模は様々。サンゴや岩場の周りで、流れてくるプランクトンを食べて生きています。

温帯から熱帯まで、幅広いエリアに色々なハナダイが生息していますが、それぞれの種類自体は見られる海域が限られていることが多く、日本全国でコンスタントに見られるのはキンギョハナダイくらい。伊豆半島を中心に、本州沿岸で良く見られるサクラダイ、その名の通り慶良間諸島など沖縄に多いケラマハナダイ、八重山諸島に来ると一気に増えるアカネハナゴイなどなど、ご当地ハナダイと言えるような種類がいるのも一つの特徴です。

またハナダイは水深によって住み分けがはっきりしています。浅いところにはキンギョハナダイやアカネハナゴイが多いのですが、水深20~30mくらいのやや深場になるとサクラダイやスミレナガハナダイが出てきます。それより深場になるとアカボシハナゴイシロオビハナダイなどが見られるのですが、ダイビングでよく潜る水深では無いのでレア物の扱いになりますね。

初心者が水中写真を撮る時のコツ

ハナダイはダイビング初心者にとっては撮影が難しい魚です。というのも、小さい上にちょろちょろと細かく動くから。1匹をクローズアップして撮るマクロ撮影では、ピント合わせにかなりの根気が必要になります。欲を言えば、オスがキレイな背びれを広げている瞬間を撮りたいですね。

比較的簡単なのは、引き気味に群れ全体を撮るワイド撮影の手法です。ただし、構図にセンスが求められるので色々な角度から何枚も撮影してみること。

なるべく群れに奥行きが出るように、密度の濃いところを狙って写真を切り取るイメージです。ハナダイの数が少なかったり、魚たちの体の向きが揃っていないと散漫な印象になってしまうので要注意。また、あまり引き過ぎてしまうとインパクトが弱くなるので、群れの手前の個体がしっかりハナダイだと分かる程度には寄るようにしましょう。

ハナダイの仲間は体色が鮮やかなものが多いので、その美しさはぜひ写真で表現したいところです。マクロ撮影ではもちろんのこと、ワイド撮影でも群れの手前側にはしっかりとストロボの光が当たるようにして、しっかりと赤系の色が出るようにしてあげましょう。

オスに性転換して美しくなる魚

魚には性転換する種類が多いですが、ハナダイもその一つ。元々は皆メスの状態で生まれ、ある時期を超えると一部のメスがオスへ変わるのです。そのため、ハナダイの群れはほとんどが、メスよりオスが少ないハーレムとなっています。しかし、群れの中にオス1匹というケースはまずなく、結局メスには積極的にアピールをしなければなりません。

オスはメスよりも体が一回り大きくなり、体色もより鮮やかになります。これはメスに体の美しさと強さをアピールするためなんですね。

ハナダイの仲間は、メスの数を多くすることで種としての産卵数を増やし、またオスが大きくなることで外敵に襲われるリスクを小さくしています。このことで、種全体で効率良く子孫を残していける仕組みが出来ているんですね。

クマノミのように一匹だけのメスが大きくなるケースもありますが、これはイソギンチャクという限られた場所で、卵を大事に育てていくのに適したスタイルで、ハナダイのように潮に乗せて卵をばらまいてしまう魚にとっては不向きです。ハナダイはとにかく卵の数を重視するというわけです。

昔からの固定ファンも多い

ハナダイは昔から根強いファンがいることでも知られています。以前は今ほど水中写真が普及しておらず、ダイバーの楽しみはフィッシュウォッチングや純粋に水中を泳ぐことでした。そのため、色鮮やかで見た目にも美しいハナダイの仲間たちは非常に人気があったのです。

写真撮影が難しいハナダイは、今でこそ脇役のイメージですが、ベテランダイバーにとってはあこがれの存在です。また、深場を中心に珍しい種類が確認されていることも、上級者ダイバーの興味をそそるようです。初心者ダイバーさんは、ハナダイについての知識をちょっと持っているだけで、ベテランから一目置かれる存在になれるかもしれませんよ。

ちなみにハナダイの仲間は、ダイビングをしない人に写真を見せた時に受けが良い魚でもあります。写真のスキルを磨いて、周囲の注目を集めてみるのも楽しいでしょう。

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