潮の干満と流れを知って快適に潜ろう

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ダイビングのフィールドである海には、潮の満ち引きや、流れがあります。

ダイビングを安全に快適に楽しむためには、潮や流れを理解することがとても大切なのですが、それはガイドだけでなくゲストダイバーにも言えることです。

海のバックグラウンドを知ることで、今まで以上にダイビングを深く味わうことが出来るようになりますよ!

リーフの上の風景

リーフの上の風景

潮汐について

満潮や干潮、そして大潮や小潮という言葉は、カレンダーなどにも載っているので、ほとんどの人が知っていると思います。これらは潮汐=潮の満ち引きに関する言葉です。

地球の海は、月と太陽から受ける引力の影響で、大体6時間おきに海面が上昇と下降を繰り返しています。

水位が高くなるピークの時刻、もしくはその周辺の時間帯を満潮と言い、反対に、水位が低くなるピークや、その周辺の時間帯が干潮と呼ばれています。

満潮と干潮の時刻は毎日同じでは無く、30分から1時間くらいずつずれていきます。これは、地球の自転周期が正確には24時間では無いこと(23時間56分くらいです)や、公転の影響が絡んでくるからです。

満潮:潮が満ちて水位が高くなる時間帯

干潮:潮が引いて水位が低くなる時間帯

そして、潮の干満の程度、つまり水位の上下幅も毎日一緒というわけではありません。ここで、大潮や小潮という言葉が出てきます。

潮の干満の差が大きい日を大潮の日と言い、逆に干満の差が小さい日を小潮と言います。そして大潮と小潮の中間程度の干満の日を中潮と言い表します。

大潮⇒潮の干満の差が大きい

小潮⇒潮の干満の差が小さい

上でもちょっと言いましたが、この干満の差には月と太陽の引力が関係しています。

太陽と地球と月が一直線上に並ぶ日(満月or新月)は太陽+月の引力が地球の海面を同じもしくは真逆の方向に引っ張るので、干満の差が大きい大潮の日になります。

対して、太陽と地球と月が直角の位置関係にある時(半月=上弦・下弦)は、太陽と月の引力の相乗効果は小さくなるので、干満の差が小さい小潮まわりの日になるということです。

つまり、月の満ち欠けが変わっていくのに従い、潮の干満も周期的に変化していきます。

大潮(4日)⇒中潮(4日)⇒小潮(3日)⇒長潮(1日)⇒若潮(1日)⇒中潮(2日)⇒大潮(4日)・・・

長潮というのは期間中、潮の干満がもっとも小さくなる日のことで、若潮は、周期で小さくなった干満の差がまた大きくなり始める日(潮が最も若い日)のことを言います。

潮と流れ

海には潮の干満があって、干満の差も毎日変化しているということはここまでで説明しました。

潮に干満があるという事は、海水が移動するということです。その移動によって生まれる流れが潮汐流です。

ダイビングに限らず、私達がマリンスポーツをしたり海で遊ぶ時に影響を与えるのは、この潮汐流がほとんどと言っていいでしょう。

一般的に潮汐流は、移動する海水の量が多いほど、その流れが速くなります。つまり潮の干満の差が大きい大潮の時ほど、流れが速くなるということです。

大潮:(一般的に)流れが速い

小潮:(一般的に)流れが遅い

ただ、大潮の日でも、満潮の時間帯と干潮の時間帯には、水の入れ替わりが止まるため、流れが緩やかになります。逆に考えれば満潮と干潮のちょうど真ん中あたりの時間帯が、最も流れが速くなると言えますね。

そして、満潮に向かっている時と干潮に向かっている時では、流れの向きが反対になることが多いです。

満潮時&干潮時:流れが緩やか

満潮と干潮の真ん中:流れが速い

ちなみに、海の流れには、おおまかに海流と潮流があります。

海流は黒潮(日本海流)や親潮(千島海流)というような名前で知られていますね。流れの向きがほぼ一定で、流速が速く、流れの幅や長さがグローバルな規模のものを表します。

潮流は小規模でどちらかと言えば地域的な流れです。いろんな要素が重なって潮流が生まれるのですが、そのメインは潮の干満によるものなので、ダイビングでは潮流=潮汐流と考えて良いでしょう。

潮の知識をダイビングに活かす

ここまでで何となくお分かりいただけたと思うのですが、ダイビングをするために特に考えたいのが、潮の干満の時間と流れの速さです。

ポイントによっては潮の干満によってエントリーの難易度が変わる事があります。特にビーチエントリーの場合は重要です。

干潮時には岩が露出して、器材を背負って歩くのが大変な場所では、満潮時にエントリーする方が良いでしょうし、満潮時には波やうねりがが入ってきやすい場所では、ある程度潮が引いてからエントリーするべきかもしれません。

また、満潮と干潮の時刻を事前にチェックしておくことで、流れの速さを予測することが出来ます。

ドリフトダイビングなどでは、流れが速すぎると潜れなくなる場合もありますので、1日のプランを立てる上でもその日の潮の時間は重要なデータになります。

ゲストダイバーの立場でも、その日の満潮と干潮の時刻や干満の差を知っておくことで、大体の流れの速さをイメージして心の準備をすることが出来ます。

なお、大潮は流れが速く、小潮は遅いというのはあくまで一般的な話で、ポイントによってはいつでも流れが速かったり、小潮の方が速いというケースもあります。

その辺りは、ガイドに従って安全に潜ってください。

また、潮流以外に注意しなければならない、ダイビングエリアに特有の流れもあります。

元々流れの速い場所で起こりやすいアップカレントやダウンカレント、リーフの地形によって出来るリップカレントがその例です。

ブリーフィングでガイドから注意があるはずですが、これらの流れが起きる場所を把握しておいて、巻き込まれない事を最優先にしましょう。

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