ダイビングと台風-多い地域や過ごし方-

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沖縄などの南の島でダイビングをする時、心配なのが台風ですよね。旅行出発の1週間くらい前から、広域の天気図や現地の天気予報をやたらと見てしまう人もいるはずです。

ここでは、ダイビングの天敵、台風についてお話します。

ホソカマス

ホソカマス

台風とは

熱帯の海上で出来た低気圧を熱帯低気圧と呼ぶことは、知っている人も多いと思います。この熱帯低気圧もなかなかの強風と荒天をもたらすのですが、さらに成長して最大風速が毎秒(秒速)17mを超えると台風と呼ばれるようになります。

最大風速が毎秒20m台の台風であれば、まだまだかわいい台風という感じですが、45mを超えるあたりからは沖縄などでも警戒モードになっていきます。

なお、天気予報などでは、風速によって台風の強さを次のように表現しています。

台風の強さ

  • 毎秒33m以上44メートル未満⇒「強い」
  • 毎秒44m以上54m未満⇒「非常に強い」
  • 毎秒54m以上⇒「猛烈な」

台風の強さとともに知っておきたいのが、その大きさです。平均風速が毎秒15mを超えるエリア・強風域の大きさで、台風の大きさを表します。

台風の大きさ

  • 半径500km以上800km未満⇒大型
  • 半径800km以上⇒超大型

また、台風の呼び名は地域によって変わり、皆さんがよくダイビングをするであろう太平洋の西部では、おなじみの「台風」。モルディブなどのインド洋やニューカレドニアなどの南太平洋では「サイクロン」。太平洋の東側や大西洋などでは「ハリケーン」という名前になります。

台風は地球の自転の影響で北側に進むのですが、まっすぐ北へ進路をとることは珍しいです。貿易風(東風)が常に吹いている低緯度地域(グアムやサイパンなど)では風に流されながら北西側に移動し、偏西風(西風)が吹く中高緯度地域では北東側へカーブしていきます。

台風が出来てから無くなるまで

台風は暖かい南の海で生まれ、北上するにつれて勢力を弱めて消えてしまいます。その流れを少し詳しく説明しましょう。

台風の素になる熱帯低気圧は海水温が約27℃以上になると発生し、暖かい海水から蒸発する水蒸気が雲になることで、エネルギーをもらって台風へと成長します。その一方で、台風は移動しながら、海や陸地との摩擦で常にエネルギーを失っています。

海水温が高い地域では、蓄えるエネルギーの方が大きいので、台風はどんどん勢力を強めるのですが、北上すると陸地が多くなり、海からのエネルギーがもらえなくなる上に、上空には寒気が流れ込むので、やがて弱体化して温帯低気圧に変わります。

台風の多いダイビングエリア

よく台風の襲来を受けているダイビングエリアはフィリピン(セブ・ボホール)や沖縄です。沖縄では年によって若干の偏りがあって、沖縄本島方面に多い年、宮古八重山方面に多い年があります。

夏から秋にこれらの島を訪れる場合は、台風のことも想定しておきましょう。その他、国内の台風候補地では小笠原諸島も確率的には高いものがあります。

海外では、台風が生まれる海域であるグアムサイパンパラオあたりも要注意です。

これらの海外エリアに関しては、台風自体は成長しきっておらず勢力が弱めのこともありますが、すぐそこで突然台風が出来るという感覚なので、準備や対応が難しい部分があります。

なお、台風の発生が多いのは、7,8,9月。次いで6月や10月にも可能性はあります。過去には5月や11月にも発生していますので、頭の片隅に入れておきましょう。

台風の多いダイビングエリア

◎:沖縄・フィリピン

○:小笠原

△:グアム・サイパン・パラオ

台風の時にはダイビング出来る?

ダイビングは安全が何よりも優先されるべきですので、台風が接近してくるとダイビングを中止する必要も出てきます。

波が高くなってくると、まずは風裏にあたる島影や湾内のポイントでのダイビングが中心になります。ダイビングのジャンルとしてはマクロ系のフィッシュウォッチングがメインになるでしょう。

充分に面白いポイントではあるものの、日程次第では同じ場所を何度か潜ることになるかもしれません。

台風がさらに近づき強風域に入ってくると、状況は厳しくなりますが、場所を選べばダイビング可能ということもあるでしょう。

ただし、そんな時に潜れるのは、景観がワンランク落ちる湾の奥や港内のポイントだったりすることも多いので、無理して潜っている感は否めません。そして暴風域になってしまうと、もうダイビングは絶望的です。

基本的に台風の場合はキャンセル料が発生しないのが普通です。台風が来そうな予測が出ているなら、そして仮に潜れても満足できなさそうなら、事前にキャンセルを申し出ても良いと思います。

嫌なことばかりの台風ですが、海がかきまぜられ沿岸の海水温が下がるため、サンゴをはじめとする生物には良い影響もあるのです。

海水温が上がってくると台風も発生しやすくなるため、環境を一定に保つ自然のコントロール機能が働いているのかもしれません。将来的に末永く海を楽しんでいくことを考えれば、台風はダイバーにとっても必要なものだということですね。

南の島での台風時間の過ごし方

本格的に台風に当たってしまったら、当然ダイビングは出来ません。地域によっては早めにボートを陸揚げしてしまうケースもあり、台風本番の前後に1日ずつプラスして、最大3,4日は海には出られなくなってしまいます。

停電や断水も普通にあり得るため、通常はダイビングショップや宿のスタッフから、早めに島を出ることを勧められますが、長期滞在の方などはあえて残る人もいるかもしれません。

強風域の初め頃までは外出も可能ですので、陸上の観光に出かける人もちらほら。ただし、飲食店をはじめどの施設も台風モードなため、サービスは不完全です。

食事のメニューが限られていたり、観光施設は一部閉鎖ということもあるでしょう。本当に台風を現地で過ごすなら、風がまだ弱いうちに商店で水や食料の買いだめをしておくことをお忘れなく。

暴風域も近くなったら、いよいよ外へは出られません。車や建物のドアに手を挟んでしまえば一生物の大ケガですし、飛来物にぶつかれば命に関わります。室内で読書や音楽鑑賞、もしくは数少ない居残り組で酒盛りをする人が多いですね。

本格派の台風であれば、沖縄本島のような大きな島でもかなりの確率で停電してしまいます。そうなれば、明るくなったら起き、暗くなったら寝るという、思った以上にヒマで、価値を感じられない時間を過ごすことになるかもしれません。

このような状況を予測して、携帯用のWiFiルータをレンタル(参照:モバイルwifiルータ(wimax/イー・モバイル))しておくというのも賢いかもしれません。携帯バッテリーと合わせれば、停電時にもデジタルコンテンツで暇つぶしが可能です。

なお、一緒に過ごすメンバー次第ではありますが、そこはもう巡り会わせでしょう。なお、女性客はほとんどが早期に島を出るため、「台風で異性と急接近!」ということは無いと思って下さい。

南の島の台風は甘くありません。面白半分では残らないこと。可能ならばあくまで早めに帰ることをおすすめします。

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