業界未経験者がインストラクターとして働くという事

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当たり前ですが、ダイビングインストラクターの仕事を始める時は誰もが業界未経験者です。誰もが、初めての業界で初めての仕事を身に付けていくわけです。

それでも、ダイビングインストラクターの資格が取れる専門学校の出身者や、20歳前後からダイビングショップで研修スタッフとして修業してきた人は、何となく仕事に関して有利な気がしますよね。

ここでは、ダイビング業界以外で社会人として数年間の職歴がある人を特に「未経験者」と定義して、その業界未経験者がダイビングインストラクターとして仕事をするにあたって有利な点や不利な点について解説したいと思います。

スミレナガハナダイ

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未経験者が不利な点

構成上、未経験者が不利な点から述べさせてもらいます。

まず、インストラクターとして働き始める年齢の違いです。未経験者は必然的にスタートの年齢が高くなります。

インストラクターの仕事は体が資本ですが、下積み時代はなおさら体力が要求されます。繁忙期には睡眠時間も少なくなりがちですし、食事が3食とれない日もよくあります。その状態で、日中は直射日光の下で体を使って働き、夜はたまったタンクチャージやログ付けにかかりっきりという毎日。下積みを経験するなら、やはり体力的に余裕がある若い時期の方が乗り切りやすいでしょう。

また、年齢は今後のキャリアプランにも関わってきます。あなたが経験を積んで将来は海外のダイビングショップで仕事をしたい、と考えているとしましょう。

もし専門学校を出て20歳でダイビングショップに就職したなら、じっくり5,6年経験を積んだとしてもまだ25,6歳です。転職先のダイビングショップから見ても、即戦力として一番欲しい年齢層です。

一方、サラリーマンを経て26歳でインストラクターとしてダイビング業界にデビューした場合、先の場合と同じく5,6年経験を積んだら31,2歳です。全てではありませんが、ショップによっては採用条件を30歳までとしているところもありますので、自分が希望していたダイビングエリアで働くことが難しくなるかもしれません。

そして、仕事に就いた時点での知識の差も否めません。

専門学校ではダイビングビジネスを学び、現場での研修も行われます。また、既にダイビングショップのスタッフとして修業をしている人に関しては、早くも実務(内容はどうあれ)を経験、勉強しているわけです。

未経験でインストラクターの仕事を始める場合は、ほとんどの場合は畑違いの業種からの転職になりますので、1から勉強をしていくことになるでしょう。自分と同じくらいの年齢か、場合によっては年下のスタッフに教わりながら、仕事を覚えていくこともあるかもしれません。

不利を覆すには

上で未経験者が不利な点を挙げてきましたが、本人の向上心があれば、これくらいの不利を覆す事は難しくありません。

体力的な部分に関しては、30代くらいまでなら自己管理や生活の摂生で十分カバーできます。自分を律していれば、毎日遅くまで遊んでいる若いスタッフには負けないでしょう。

また、キャリアプランが制限されてしまう可能性についてですが、これについても熱意で切り開けることがあります。

ダイビング業界はしばらく人材不足が続いていますので、私個人的には、採用条件の年齢制限もアピール次第でどうにでもなると感じています。「自分の店や好きな海への愛情は人一倍」というオーナーが多いので、その海とそのショップで働きたいという熱意を伝えると、きっと話を聞いてみたいという気になってきます。自分の年齢だからこそ出来る事を、さりげなくアピール出来るといいかもしれません。

そして、スタート時の知識の差も、本人の努力次第です。

どんな業種でも仕事の覚えが早い人は皆努力しています。せっかく勉強をしても、それを忘れている、もしくは活かせていないというインストラクターもたくさんいます。若い時の勉強なんて、多かれ少なかれそんなもんです。

未経験者が有利な点

未経験者にも、ダイビングインストラクターとして働く上で有利な点があります。

それは第一に社会人としての経験があることです。

私達がご案内するゲストダイバーは、ほとんどがサラリーマンや自営業、主婦業で忙しく働き、やっとで休暇を取ってダイビングを楽しみに来ています。そのゲストの時間の貴重さや、楽しみにしていた気持ちが分からなければ、ゲストにとってどういった言葉が嬉しくて、どういった接客が喜ばれるのかを知ることは出来ません。

そして第二に、ゲストダイバーとしての経験があることです。

業界未経験者であっても、多くの場合はゲストとしてダイビングを楽しんできた経験があるはずです。ゲストがダイビングインストラクターの何を見ているのか、どこまで見えているのかというのは、ゲストとしてダイビングショップを利用した経験が豊富であるほどよく分かります。

第三に挙げられるのが、経済的な余裕です。

必ずしもそうとは限りませんが、それまで数年間社会人として仕事をしてきたのなら、それなりの経済力はあるでしょう。ダイビング業界では働き始めて1,2年くらいは貯金もなかなか出来ません。その中で、ある程度の金銭的な余裕があるということは、生活にも余裕が出来て、余計なストレス無く仕事に専念できます。お金がないというような理由でダイビングインストラクターを諦めるケースも少なくなるはずです。

このようにダイビング業界未経験者には、仕事をするにあたって不利な点もあれば、彼らにしか無い有利な点もあります。大事なのはいつ始めるかでは無く、どう始めて、どう続けるかなのです。

ダイビングインストラクターの適性を診断!

良いインストラクターであるためには、あなたにその職業適性(強み)があるかどうかも大切になります。自己分析などで自分の強みを知るためのツールとしては、「ストレングスファインダー」が世界的に有名ですね。

原則として、このストレングスファインダーを受診するには費用が掛かるのですが、大手転職サイトのリクナビNEXT では無料で、さらに細かくあなたの強みが診断できる「グッドポイント診断」というコンテンツがあります。

この診断で、「慎重性」「柔軟性」「継続力」「感受性」「バランス」「独創性」などの項目が強みとしてピックアップされれば、あなたにはダイビングインストラクターとしての適性があると言えるでしょう。

あくまで目安でしかありませんが、ダイビング業界はもちろんのこと、広い視野で転職を考えている人ならば受診してみると良いと思います。

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