ダイブマスターのリアルな部分-就職・将来・出来ること

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ダイブマスターはダイビングのプロフェッショナルとして活動できるランクです。ダイブマスターになって、実際に海で仕事をしてみたいという人もいるでしょう。

ここでは、ダイブマスターとしてダイビング業界で働くリアルな部分についてお話していきましょう。

ダンダラスズメダイ

ダンダラスズメダイ

実際の現場では求人が無い?

ダイビングのプロであるダイブマスターですが、残念ながら現実は厳しく、それほど多くの採用があるわけではありません。ダイビングショップの求人情報を見ると、「ダイブマスター以上」という採用条件が記載されている場合もあるのですが、これはどちらかと言うと育成枠か、もしくはシーズン中のアシスタントとしての採用であることが多いようです。

つまり、ショップ側が本当に欲しいのはインストラクターなのですが、現在は今後アクティブに活動したいという若手インストラクターが少ないため、ゆくゆくはインストラクターになってもらうことを視野に入れて、ダイブマスターまで採用枠を広げているんですね。当然、採用選考ではインストラクターの方が有利になります。

やはり、ダイブマスターでは出来る業務が限られてしまいますし、インストラクターを目指すIDC/IEの中で身に付くもの(技術や精神面)が非常に大きいため、ダイビング業者としては出来ればインストラクターを雇いたいという気持ちがあるんですね。

ダイブマスターが出来ること

では、ダイブマスターが出来るダイビング業務とはどういったものがあるのでしょうか?指導団体によって多少の違いはありますが、代表的なものとしては次の5つがあります。

  1. ファンダイビングのガイド
  2. 体験ダイビング(限定水域・プール)のガイド
  3. リフレッシュコースのガイド
  4. スキンダイビングコースのガイド
  5. スノーケリングコースのガイド

このうち、3.-5.に関してはニーズが少なく、メインに開催しているショップはほとんどないのが実情です。2.の体験ダイビングに関しても、ダイブマスターが引率を行えるのはプールか限定水域(プールと同等の環境の水域)での開催のみ。融通が利かない点は否めず、特殊な場合を除いてダイブマスターには体験ダイビングは厳しいと言えます。

となると、ダイブマスターに問題なく任せられるのは、1.のファンダイビングのガイドです。しかし、これに対してインストラクターは、1.-5.の業務を完全にこなせる他、オープンウォーターダイバーからダイブマスターまでの講習を行えるため、どうしてもダイブマスターが不利になってしまいます。

例外として、沖縄本島の真栄田岬(青の洞窟)周辺のように、スノーケリングのゲストが多いショップでは、ダイブマスターにも十分に活躍の場が用意されています。

ダイブマスターとして働くことに意味はあるのか?

ここまでの流れでは、「なんだかダイブマスターって肩身が狭そう」とか「ダイブマスターになる意味ってあるの?」という感じかもしれません。

確かに、就職を考えたらダイブマスターのままでは不利なのですが、実際の現場で活躍しているダイブマスターも当然います。ダイブマスターだというだけで、インストラクターよりも能力が劣るなんてことは単純には言えません。

そもそも、ダイブマスター講習の内容は実務を想定したものになっているので、しっかりとした講習を高い意識で受けていれば、必然的に現場で働くための下地は出来上がるはずです。プロの自覚に欠ける中途半端なインストラクターよりは、熱心なダイブマスターの方が良い仕事をするということもあり得るでしょう。

また、ダイブマスターとして働くことは、将来インストラクターになることを想定すれば更に意味があると言えます。それは、ダイブマスターとして接客を経験することで、ゲストを海へ連れて行くということの本質部分を少しでも理解できるからです。

現場未経験のままいきなりIDCに臨む場合、どうしても(言い方は悪いですが)お客さん的・素人的な立場から物事を見てしまいます。一方、現場上がりのインストラクター候補生(ダイブマスター)は、ずいぶん場慣れしているように見えることも多く、他の候補生よりも大人に感じるものです。

働かなくても価値はある

仮に専業として働く事が無くても、ダイブマスターになること自体には価値があります。ゲストとしてダイビングを続けていく場合を考えても、確実にプラスがあるのです。

それはダイブマスター講習を通じて習得する、プロフェッショナルとしてのスキルや知識です。教える側の技量、そして教わる側の姿勢も関係しますが、講習を修了すればダイバーとして確かなレベルアップを実感出来ます。具体的な例を挙げるなら、次のようなところでしょうか。

  • 基本スキルのクオリティーがデモンストレーション(お手本)レベルになる
  • トラブル対処の精度が上がる
  • 安全意識が高まる(起こり得るトラブルを想定するようになる)

ここまで来れば、単純にガイドに連れられているダイバーではないはずです。また、海や他のダイバーに対するスタンスがそれまでとは変わって、いい意味で気持ちが引き締まるでしょう。

また、あくまでオプション的なものですが、ダイブマスターであることのステータスや優越感を感じることが出来たり、他のゲストから一目置かれることもあると思います。

働くダイブマスターの将来

意識を高く持っていればダイブマスターとして働いていくことは可能なのですが、将来を見据えて本格的にダイビング業界で働き続けたいのなら、インストラクターになるべきでしょう。

やはり、IDC/IEからはダイブマスター講習以上に得るものが大きいですし、ダイビングの職業人として成長するためには必須と言ってもいいくらいだと、私は感じています。

IDC/IEのプログラム自体も有益ですが、そこに臨むにあたってある程度の覚悟や決意が必要なわけで、それにより高い意識レベルに到達出来るのが一番ではないでしょうか。

現状ではダイブマスターにしか出来ないという専業部分が無い以上、インストラクターになってより幅広い業務を経験する方が、より自分のため、ひいてはゲストのためになると思うのです。

それでも、あくまでダイブマスターにこだわるのであれば、ファンダイビング中心のダイビングショップへ就職し、ガイド業を極めるべきでしょう。

限定水域のみの体験ダイビングやスノーケリング、講習のアシスタントの仕事もとても意義がありますが、それだけではやがて、ダイブマスターとしての自分の限界を感じる日が来るかもしれません。それら入門者ケアの仕事は、インストラクターとして幅広い業務を経験し、視野を広げた上で、真のやりがいを見い出せるというケースが多いのです。

対してファンダイビングのガイドは、インストラクターと同等の立場で戦える舞台です。仕事にも単調さはほとんどないでしょう。ダイブマスターが最も自分らしさを感じて働けるのがファンダイビング業務ではないでしょうか。

その意味で、ダイブマスターが活躍出来る海は、街のショップよりは現地サービス、国内よりは海外だと言えるかもしれません。

ダイブマスターとしての適性をチェックしてみよう

ダイブマスターを目指すあなたには、時にシビアな自然の中で、ゲストの安全を確保しつつ楽しませるメンタリティーや資質があるでしょうか。

就職活動をする時に、自己分析をして自分の強み、やりたいことなどを掘り下げて考えた経験がある人も多いと思います。

ダイブマスターやインストラクターの仕事は楽しそうなイメージがあるものの、楽しさだけでなく、やはり自分の中に強い意志が無ければ続けていくことはできません。

進む道を決める前に、自分は本当に海の仕事がしたいのか?自分にはその適性があるのか?ということをしっかり考えることが大事です。仕事として活動しない場合にも、もちろん相応の責任感が求められますからね。

自己分析などで使われる、自分の強みを知るためのツールとして、「ストレングスファインダー」がよく知られています。専門の書籍が販売されているくらいですからね。

無料で適性診断を受けるには

このストレングスファインダーを受診する際は、書籍を購入してパスワード(使いまわし不可)を手に入れ、専用サイトにアクセスするような流れが一般的です。

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ストレングスファインダーよりも診断項目が多く、より細かく自分の強みを分析できるので、こちらでも十分満足出来るはずです。無料ですしね。

この診断で扱う項目の中で、ダイブマスターに特に求められるのは、「慎重性」「柔軟性」「継続力」「感受性」「バランス」「独創性」など。他の項目も決してダメでは無く、仕事に活きる資質ではあります。

あくまで目安ですが、ダイブマスターを目指す、もしくは働く上で、ヒントをつかむことになるので時間がある人は受診してみると良いでしょう。

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