インストラクターにとって最も大切な仕事とは

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ダイビングインストラクターが仕事をする上で、最も大事なのが「安全」です。

ダイビングの目的は生物や地形など色々ありますが、最終的な目的は無事に帰ってくることです。帰ってくるために潜る、と言うとちょっと哲学的ですし、「いやそんなこと言うなら、初めから潜らなくていいんじゃないの?」と思われるかもしれません。

しかし、それくらい誇張して重視すべきなのが安全なのです。

ジョーフィッシュ

ジョーフィッシュ

安全無くして楽しさ無し

ダイビングでは、安全過ぎて面白さを損なうということはありません。安全がしっかり確保されているからこそ、ダイバーは安心して水中世界を楽しめるのです。

大物狙いのドリフトダイビングで速い流れの中、イソマグロやサメを見て大満足している人。水深40mまで潜って神秘的な地形に感動している人。彼らがそのダイビングを「楽しかった!」と思えるのは、安全に帰って来れたからです。流れの速さや水深を興味の対象にするのもいいですが、大事なことを忘れてはいけませんよね。

それでも、「安全なダイビングは物足りない」と言う人がいるかもしれません。しかし、私のダイビングインストラクターとしての経験上、そのダイビングが安全でさえあれば、ゲストの満足度のうち70%は満たせると考えています。

もちろん、潜るポイントの選定やガイディングが人並みに出来れば、という条件はあります。それでも、まずは安全でしょう。あなたはバディやガイドとはぐれないかヒヤヒヤしながら潜りたいですか?必死に泳がなければチームから離れてしまう流れの中を潜りたいですか?

多くのダイバーが安全に対してそこまで関心が無いのは、安全が当たり前だと思っているからです。「安全なダイビングがしたいです」なんてリクエストする人はいませんよね。それでも、インストラクターは安全最優先のダイビングを提供しなければいけません。その中で、ゲストが自分自身の安全について注意を払うようにうながしていくのです。

一番難しいのは安全管理

インストラクターの仕事で一番難しいのは安全管理です。珍しい水中生物を見つけることではありません

なぜ安全管理が難しいかと言うと、人を相手にする業務だからです。人は理性や感情が豊かで、海の生物より遥かにデリケートに接する必要があります。そして対応のしかたは人それぞれでだいぶ変わってきます。

そこに海況や天候といった自然環境が関わってくると、安全面をコントロール下に置くためのパターンは無数になります。毎日、毎ダイブ、「このゲストは波に対して恐怖心があるみたいだから、穏やかな湾内で潜ろう」とか、または「波のある場所では水面にいる時間を極力短くしよう」というように(実際はもう少し複雑です)考えていくのです。安全管理にはゴールが無いということですね。

安全管理のためにはとにかく考えて潜ること

安全管理能力を高めるには、考えて潜ること、そして場数を踏むことが大事です。ただ潜るだけではなく、毎回必ず、このゲストを安全にご案内するにはどこを注意するべきかを考えます。

そして、そのような意識は実際にゲストのいる現場でしか磨けません。インストラクターはゲストに育ててもらっていると言っても良いくらいです。表向きはインストラクターがゲストにダイビングを教えているのですが、インストラクター側もゲストから多くの事を気付かされ、吸収しているのです。「こういう時にはこう対応すればいい」という引き出しは、ゲストと接すれば接するほど、どんどん増えていきます。

お金をいただくだけでなく、成長の手助けまでしてもらえるのですから、我々ダイビングインストラクターはゲスト一人一人に心から感謝しなくてはいけないのです。

参考ページ:ダイビングインストラクター、仕事の難しさ。

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