ダイビングインストラクターのキャリアプラン

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ダイビングインストラクターになる人はどのようなキャリアプランを設計して、人生を歩んでいるのでしょうか。インストラクターを目指す人にとっては気になるところだと思います。

ここでは、ショップ勤務から始まる一般的なダイビングインストラクターのキャリアを紹介するので、いきなり自分のショップを構える人や、現在の仕事を続けて週末のみインストラクターとして働く場合は除きます。

ハタタテハゼ

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ダイビングインストラクターの就職

IDC・IEを経て、晴れてダイビングインストラクターになったら、就職するダイビングショップを探すことになります。それまでゲストとしてお世話になっていたダイビングショップに就職したり、インストラクターになるまで研修をしていたショップで正式にスタッフになるケースが多いのですが、一般的な新入社員のように、求人情報を出しているショップに自分からアプローチをかけて就職をする場合もあります。また、専門学校でインストラクターになった場合には、多くのショップから学校に求人が届いていますので、その中から選んでいくことも可能です。

就職先を探すという事は、ダイビングインストラクターにとって自分が活躍する海を決めるという一大事です。それまでのダイビングキャリアはもちろん、人生全てを振り返って、自分はどんな海でどんな仕事をしたいのか、再確認する作業を納得がいくまで行いましょう。

また、就職先を決めるにあたって、今後のキャリアプランも考えていく必要があります。

例えば、就職した先で経験を積んで、ダイビングショップの運営にも関わっていきたいと考えるのなら、夫婦で経営するようなアットホームなショップよりも、ある程度の規模があるところの方が可能性が広がります。一方、ある海域やダイビングジャンルにおいてスペシャリストになりたい場合などは、小規模なショップでじっくり時間をかけて成長する方法が良いかもしれません。

そして自分がどんなスキルを習得し、将来的にどんなインストラクターになりたいのかも考えましょう。

全ての仕事において下地となる、「安全管理」を身に付けたいと考えるのなら、Cカード講習やステップアップ講習、体験ダイビングなどを多く開催しているショップがまずは適しています。

ダイビングインストラクターの昇進

ダイビングインストラクターの仕事は楽しい事ばかりではありませんが、年数が経過するにつれて、やりがいもまた大きくなっていきます。

一つのダイビングショップで勤務し続けていると、こなせる仕事の幅が広がり、海に潜る事以外にも管理業務や後輩の指導育成なども任されるようになるでしょう。また、常連のゲストから頼りにされるようになったり、自分がCカードを発行したゲストがファンダイビングやステップアップのためにリピートしてくれるといった出来事は嬉しい限りです。

勤務年数によって役職を与えられたり、昇給を果たすこともあるでしょう。昇給は1年に1回というショップが多く、役職が付くことで更に給与がアップすることがほとんどです。チーフのような現場を統括する立場になるには、おおよそですが、そのショップで5,6年くらいの経験が必要になります。

小規模なダイビングショップの場合、数字(売り上げなど)を求められることも少なく、実際のダイビング業務により専念できる反面、大きな昇給や管理職への昇進は望めない場合もあります。

規模の大きいダイビングショップの場合、ベテランになったスタッフが経営者をサポートする役員的なポストに着くケースもあります。現場に出ることは少なくなる一方で別の責任が増しますが、自身で独立するリスクを負わず、また年齢を重ねても海やダイビングに関わる仕事が続けられるのは魅力でしょう。

個人的な意見も入りますが、インストラクターとして最低限の実力をつけるのに1年、仕事の幅を広げるのに2年くらいは掛かります。最近は短いスパンで転職を繰り返すインストラクターもいますが、その海でのインストラクションスキルや判断力がしっかりと自分のものになるまで、3年くらいは1箇所で辞めずに続けてみてもいいと思います。

ダイビングインストラクターの転職

転職と言うと様々ですが、ここではダイビング業界内での転職、ショップを移る事と考えてください。ダイビング業界に見切りをつけて業界外へ転職先を求める人も出てきますが、ここでは取り上げません。

ダイビングインストラクターの仕事をある程度続けていると、色々な人から影響を受けたり、考え方に変化が出てきて、自分に足りないスキルを身に付けたいとか、今とはカラーの違うショップ・海で働いてみたいという気持ちになることもあるでしょう。 もしくは、インストラクターとして仕事を始める時から、自分の将来的なキャリアを描いていて、一定の成果が残せたら次の目標へ向かうことを決めていたという人もいるかもしれません。

インストラクターとしての経験値が蓄積されていれば、他の海やダイビングショップについてもかなり具体的にイメージが出来るでしょうし、業界内での横のつながりも出来ているはずです。そのため、情報が無くて困ったり、良い転職先が見つからないという事はまず無いと思います。また経験者のインストラクターは、ダイビングショップ側としてもぜひ欲しい存在ですので、オファーをもらえることもあるでしょう。

ただ、キャリアアップのために必ず転職しなければならないという事はありません。業務内容が幅広いショップであれば、転職せずとも多くの分野の経験を積むことが出来ますし、実際に同じショップに長く勤務し、業界にその名を轟かせているインストラクターも多くいます。

また、やたらと転職を繰り返してしまうのも問題です。他業界の転職と同じですが、仕事が辛いというような後ろ向きな理由だけでの転職は、良い結果を生まないことが多いです。

ダイビングインストラクターの独立

ダイビングインストラクターが、自分の理想のサービスを実現しようと考えた場合、独立という答えに行きつくことが多いです。

大きなショップで経営者の右腕となり、自分も執行スタッフとして影響力を持ちながら働く道もありますが、誰もがそのような機会に恵まれるわけではありません。またそのような状態では、最終的な意思決定は経営トップの意向に左右されるため、結局どこまで自分を出せるかは分かりません。結果、独立を選ぶ人が多いようです。

業界キャリアを見ると、インストラクターとしての勤務年数が5~10年程度で独立を果たす人が多いのですが、稀に勤務経験無しでダイビングショップをオープンさせる人もいます。

仕事内容的には開業当初は当然泥臭く、経営が軌道に乗るまで自分も現場で汗を流して動くことになります。ただ、経営がある程度うまくいっていても、現場主義の人は率先して海に出るケースが多く見られます。

そして、大体45歳くらいを目途に現場を退き、経営に専念するケースが増えてきます。自社船を持つショップであれば、現場に出る際は専任の船長として働くことが多くなるでしょう。

ただし、これは数少ない成功例で、体が動かなくなれば店をたたんだり、実家の家業を継いだりするケースも多くあります。ショップの経営を順調に行い、少々は運にも恵まれ、後進を育てることが出来たショップの経営者だけが、安心して現場を退き、穏やかな暮らしを手に入れられるというわけです。

まとめ

ダイビングインストラクターの典型的なキャリアを簡単にまとめてみます。

  1. ダイビングショップに就職した時には、とてもフレッシュで、期待に満ちた気持ちでキャリアをスタート。
  2. 次第に努力と忍耐の毎日へ突入。ゲストの笑顔にのみ救われる生活に。この段階までに、ダイビングインストラクターのキャリアを終わらせる人も大勢。
  3. 仕事を続ける場合は、このまま一箇所にとどまるか、他のショップへ移るか、はたまた独立するかという選択をする。
  4. それぞれが、組織の中で結果を出す責任や、自分や家族の人生を賭ける重圧と戦いながら、日々を送る。
  5. 数少ない人たちが成功をつかみ取っていく。

好きなことで飯を食えるというのはとても大きな魅力ですが、決して簡単ではないのがダイビングの仕事です。人生を賭けるというのはカッコいい響きではあるものの、ダイビング以外の可能性を模索したり、自分にとってのリスクマネジメントをしておく事も大切だと思います。

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