いい水中写真を撮るための生物へのアプローチ方法

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良い水中写真を撮るために必要な事はたくさんありますが、特に重要なのは被写体となる生物へのアプローチのしかたです。

性能の良いカメラやレンズを使っているプロカメラマンでも、生き物に近づけなければ写真を撮ることすら出来ません。反対に、生き物に上手に寄ることが出来れば、初心者がシンプルなカメラを使っても迫力のある写真を撮ることが出来ます。

ここでは、写真撮影のために生物にアプローチする際のポイントを紹介します。

ギンガハゼ

ギンガハゼ

生物を驚かせない

ダイビングのマナーでもありますが、写真撮影をする時も、生物を驚かせないようアプローチすることはとても大事です。良い写真を撮ろうと思えば、普通にダイビングをしている時以上に生物に優しさを向ける必要があります。

カメラを持たないダイビングなら、魚を追いかけまわすことは無いにしても、魚が驚いているかまでは気にしないと思います。しかし、撮影を目的にダイビングをする時は生物を刺激しないよう、常に注意をしながら近づいていきます。具体的には大きな動きをしない、ゆっくりと近づく、大きな泡を出さないといったところです。

特にこれはサメやカメ、ナポレオンフィッシュといった、いわゆる大物の写真を撮る際に重要です。彼らは大きな体をしていますが、例え危険と言われる種類のサメであっても非常に警戒心が強く、わずかな異変を感じただけでスーッと逃げていきます。大きく強いものほど、危機察知能力が高く、無駄な危険は冒さないという事でしょう。ちなみにですが、ウミガメに関してはこちらがビックリするくらい、図太い神経を持つ個体もいます。

良い写真を撮りたいという焦りから、生物に向かって思わずダッシュしてしまうダイバーも多いですが、その海と生物を熟知するガイドの動きに従い、時には動かず待つことも大切です。そうすれば、生物の方からゆっくり近づいてきてくれる場合も多いです。これは特にマンタにある傾向。クリーニング中のマンタであれば特に、一か所の根をクルクル回って泳ぐので、なおさら追いかける必要はありません。大きな生物であればあるほど、アプローチが成功した後の撮影はぐっと楽になります。

また、多くの生物に言えることですが、ダイバーの吐く泡が体に当たることを非常に嫌います。上手に大物にアプローチが出来ても、泡が当たってしまった途端、一気にご機嫌を損ねて消えて行ってしまうので注意しましょう。

アプローチに時間をかける

前述の生物を驚かせないということにも通じるのですが、アプローチに時間をかければかけるほど、生物の警戒心は緩んでいきます。特に、驚くとサンゴや巣穴に隠れてしまう小さめの魚には、根気よく時間をかけたアプローチが有効です。

例えば、フォト派ダイバーに人気のあるハゼの仲間は非常に警戒心が強く、ダイバーのちょっとした動きにも敏感に反応します。そのため、ハゼを見ようと決めて予め巣穴を把握しておき、慎重にアプローチしないと、知らぬ間に巣穴に隠れてしまってその姿を見ることが出来ません。特に写真映えする美しいハゼほど気が弱いため、初心者ダイバーが図鑑を見て「こんなキレイなハゼ見たことない!」と思うのも無理はありません。

警戒心が強いタイプのハゼの写真を撮る時は、姿勢を低くし、最低でも5mは離れた状態からアプローチを始めます。1mを1分かけて寄っていくとも言われますが、これは決して極端では無く、もっとゆっくりアプローチをする場合もあるくらいです。時間をかけることで、ハゼに「あれ?敵じゃないのかな?」と思わせ警戒心を解くことが重要です。こちらをダイバーではなく岩だと思ってくれれば上出来ですね。ハゼは音にも敏感ですので、呼吸を我慢する必要はありませんが、呼吸音を大きくしないよう気を付けましょう。

ハゼなどを撮る場合には、魚が隠れてしまってはどうしようもないので、ゆっくりアプローチをしつつある程度遠めから、一枚撮っては近づき、また一枚撮って近づく、という作戦を取りましょう。寄れば寄るほど、魚が大きく写った写真が撮れるようになります。

気づいていないフリをする

生物に近寄るためには、殺気を感じさせない事も大事です。

「全然意識してなかったのに気が付いたらすぐ近くにウミガメがいた」なんてことはありませんか?これは、ダイバー側がウミガメに対して全く反応をしていなかったため、ウミガメが安心しきっていたか、もしくはウミガメもダイバーに全く気が付いていなかった可能性があります。いずれにしても、こちらが気が付いた瞬間、ウミガメは逃げてしまう事が多いです。

なぜ上のようなことが起こるかというと、大きな魚でも小さな魚でも、敵からは殺気を感じるからです。上手く表現することは難しいですが、人間同士だって相手から何かしら好意や敵意などを気配で感じることはありますよね。つまりは、全く気が付いていないフリをしていれば、生物に思いのほか接近できるという事です。目的の人気生物に気が付いても決して慌てず、それまでと泳ぐペースや方向、呼吸のしかたを変えてはいけません。視野の端で姿を捉えるだけにして、ギリギリまで近づいてからシャッターを切りましょう。

この方法はマダラトビエイなどの気が付かれてからのダッシュが速い魚や、コブシメなどの擬態が上手い生物に有効です。気が付いていない素振りで、しれーっと近づいてみましょう。

水中写真を「作品」にすることで上達する

水中写真の上達には、ダイビングスキルや撮影の知識を身に付けることが大切ですが、「写真を作品にすること」も意外に効果があります。人に見られることで意識が高まりますし、客観的に自分の写真を評価することができますからね。

インターネットで注文できるフォトブックであれば、だれでもお手軽に水中写真を作品に出来ます。中でもしまうまプリント は価格がお安く、しかも出来上がりがとてもスピーディーなのでおすすめですよ。

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