初心者ダイバーのための水中写真講座②ピント

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写真のポイントと言えばピントです。

ダイビング中に撮影する水中写真でもやはりピントは重要で、特に生物を写す場合は被写体にピントが合っていなければ失敗作となってしまいます。

ここでは、水中写真を撮る際の鍵であるピントについて、デジカメを中心に解説します。

キンセンイシモチ

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オートフォーカス(AF)機能の使い方

コンパクトデジタルカメラ(コンデジ、デジカメ)をはじめ、現在ほとんどのカメラにオートフォーカス(AF)機能が付いています。カメラが被写体との距離を測り、自動的にピントを合わせてくれる機能ですね。

自動とは言え、使い方を理解していないと、せっかくの便利機能を充分に活かすことは出来ません。

まず必ずマスターしなくてはいけないのがシャッターボタンの半押しです。AF機能は、シャッターボタンを軽く半押しすることで、被写体にピントが合う仕組みになっています。半押しをしてピントが合っている状態になってから、完全に押し切って撮影します。

半押しが出来ていてピントが合っていれば、デジカメの画面上にそれと分かるようなマーク等が出てくるはずです。ハウジングにカメラを入れて使う水中写真では、特に半押しの感覚が分かりづらくなることがあります。まずは陸上で、ハウジングに入れた状態での半押しの感覚をつかんでおきましょう。グローブも付けて練習をすれば完璧です。

また、通常デジカメのAFは、画面上で最適と思われるところをカメラが判断して、そこにピントを合わせます。景色や離れた大きめの魚を撮る場合にはそれで良いのですが、小さな生物にカメラを近づけて撮るマクロ撮影の場合は、画面の中央にピントが合うようになっているスポットフォーカスの方が都合が良くなります。もっとも、水中マクロモードでは始めからスポットフォーカスが設定されている機種もあります。

スポットフォーカスを使うと、ピントを合わせたい場所をある程度自分で決められます。一度ピントが合うと、半押しをしている限りは同じ距離にピントが合い続けます(フォーカスロック)ので、少しカメラを横へずらして構図を変えてみたりも出来ます。

撮影した写真をあとでよく見てみると、ピントが合っているようで合っていないということもあります。そのため、枚数ほぼ無制限というデジカメの強みを活かし、同じ被写体を同じ構図で3,4枚くらいは撮っておくといいでしょう。

もし、水中で撮影中に画面を見て、ピントが合っていないことが分かったら、半押しをしながらカメラを少し前後させ、フォーカスロックを利用して少々アナログ的にピントを合わせることも出来ます。

オートフォーカス(AF)機能のポイント

  • 半押しをマスターする
  • マクロ撮影ではスポットフォーカスの方がピントを合わせやすい
  • 半押しを続けている限りはフォーカスロックされる
  • AFにも間違いはあるので枚数を多めにとっておく

どこにピントを合わせるか

水中写真、特に生物を撮る時にはどこにピントを合わせたら、生き生きとして迫力のある、ストーリー性が感じられる写真が撮れるでしょうか?

ダイビング関連の雑誌やWEBサイトを見ればすぐにお分かりいただけると思うのですが、魚やエビ・カニなど、全て目にピントが合っていると思います。

基本的に生物の写真は目に、もっと言えば黒目の部分にピントが合うように撮りましょう。きっと表情豊かで、タイトルが付けられそうな「作品」としての一枚が出来上がると思います。逆に、目からピントが外れてしまうと、撮影意図や狙いが伝わらない写真になってしまうでしょう。

シャッターボタンの半押しでAF機能を使い、魚の目にピントを合わせ、魚が動いたら、半押しでフォーカスロックさせたままカメラをずらして、目にピントが合うところでシャッターを完全に押す。そんな流れで、あくまで目にピントを合わせる意識で撮影するのが基本になります。

上級者がアーティスティックな作品を狙って、あえて目では無い所にピントを合わせる場合がありますが、余程の事が無い限りはピントは目でOKです。

なおウミウシは触覚か二次鰓(お尻側のヒラヒラ)にピントを合わせると良いでしょう。

魚の目もウミウシの触覚も、前後に二つ見える場合は手前側にピントを合わせるのがセオリーです。奥の方の目や触覚にピントがいってしまうと、はっきりしない印象になってしまいます。

また、イソギンチャクにクマノミが2匹いる時などは、やはり手前側のクマノミの目にピントを合わせます。

魚の群れの写真を撮る時は、距離を空けて撮れば群れ全体にピントが合うと思いますが、近づいて撮る場合は一番手前の個体を優先してピントを合わせましょう。応用テクニックとして、群れにかなり近づいた上で、真ん中の個体にピントを合わすと、群れの中にいるような臨場感を出すことも出来ます。

ピントを合わせる位置

  • 目や触覚に合わせる
  • 二匹以上いる場合は手前の個体に合わせるのが基本

撮影距離とピント

覚えておきたいのが、カメラから被写体までの距離に応じて、ピントの合いやすさが変わるということ。

被写体が近ければ近いほど、ピントは合いづらくなり、逆に離れるとピントを合わすのは簡単になります。これは、厳密に言えばピントの合いやすさではなく、撮影距離によって「被写界深度」が変わってくるためです。

生物の水中写真を見ると、基本のピントの位置である目の前後にも、ピントが合っている範囲があるように感じるでしょう。本当はピントが合っているのは一点だけなのですが、人間の目は結構曖昧で、その前後もピントが合っているように見えてしまうのです。

この、ピントが合っているように見える範囲が被写界深度です。

被写体が近い場合には被写界深度が狭くなるため、ピントが合いづらく感じ、被写体が遠い場合には被写界深度が広がるので、簡単にピントが合うように感じるのです。

マクロモードで近くの被写体にピントを合わそうと思うと、ピントがシビアでなかなか合わないなんてことも、よくあるということです。

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