初心者ダイバーのための水中写真講座④構図

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構図は写真撮影のテクニックの中でも、ソフト的な性格が強く、撮影者らしさが出るところです。

セオリー的な部分と感覚的な部分を融合させて、素敵な構図の水中写真を撮りたいですね。

ここでは、ダイビング&水中写真の初心者向けに、構図についてお話しします。

ハナミノカサゴ

ハナミノカサゴ

構図はセンス

水中写真で言う「構図」とは、ざっくり表現すると、写真上での生物(被写体)の配置や撮る角度のことです。その写真の芸術性を大きく左右する部分ですね。

ピント露出の部分は、カメラの性能も上がってきて、差が付きにくくなってきましたが構図は撮影者のセンスが問われます

人によってガラッと変わることもあるため、「作品」的な良さが最も出る部分でもありますね。ハイレベルな作品が集まるフォトコンテストでは、ピントや露出は評価の2,3割で、構図の比重が大きい気がします。

しかも、水中で生物を被写体にしているため、構図を考える時間はかなり少ない場合もあり、瞬間的なひらめきも要求されます。

構図のセンスを磨くには、とにかく枚数をたくさん撮ることです。場数を踏んで構図の感覚を頭にしみ込ませましょう。

トップアスリートはインテリジェンスも優れていますが、展開の速いスポーツの場合は特に、思考よりもしみついた感覚で動いている事が多いと思います。プロカメラマンも、意識せずシャッターをバンバン切りながらも、感覚によって思っていたような構図が自然と出来上がっているのでしょう。

ただし、たくさん撮ると言っても、同じ構図の写真ばかりを何枚も撮る必要はありません。少しずつ構図を変えるのがポイントで、色んな構図にチャレンジすることで引き出しが増えていき、センスが磨かれていきます。

構図のセンスを磨くコツ

少しずつ構図を変えて何枚も撮ってみること

被写体の位置

構図を考える上でまず大事なのが、写真のどの位置に被写体をもってくるのかということです。

真ん中に被写体がいる構図をよく見るかもしれないのですが、単純にそれにならうだけでは、残念な写真になってしまう事が多いです。

ヤシャハゼが小さく寂しい印象

ヤシャハゼが小さく寂しい印象

被写体が真ん中に写っている作品自体は悪くないのですが、問題は被写体の大きさ。写真の真ん中に小さめに魚がぽつんと写っている写真は、ちょっと寂しく、面白みにも欠けます。

生物が大きく写っていれば迫力が出てきますし、小さめに写っていたとしてもサンゴや海藻など周りの環境を含めての構図であれば、逆に評価される理由になります。

ハマクマノミの横に空間を作って撮影

ハマクマノミの横に空間を作って撮影

また、被写体をあえて中心からずらして撮る構図は、見る人に生物の動きやストーリーが伝わりやすいです。この時のポイントは空間の活かし方で、生物の見ている方向や動いている方向を空けてあげると、臨場感が出ます。

被写体をずらして撮る際に使える機能が、フォーカスロックです。

まずは被写体を真ん中に持ってきてピントを合わせます。そして、シャッターボタンの半押しをキープして、ピントを合わせたままカメラを平行移動させればOKです。

他には、横位置と縦位置を入れ替える方法も、時には有効です。被写体の位置を変えるというよりも、空間の位置を変えるイメージで、雰囲気の違った写真が撮れるでしょう。

ちなみにカメラを縦にして撮影する時には、シャッターボタンの位置の関係で、右側が下になるようにすると、脇が締まりやすく手ブレが起こりにくくなります。

被写体の位置を考える時のポイント

  • 被写体を中心に置く場合は、大きめに撮るか、生息環境を入れる。
  • 被写体を中心からずらすと、動きのある写真に。
  • 横位置と縦位置を両方試してみる。

アングル

被写体をどの向きから撮るかというアングルも、大事な構図の要素です。

生物に近づいて撮影するマクロ的な写真の場合には、斜め上からが基本と言われています。また、魚の色・模様や形の特徴を押さえた図鑑的な意味合いの写真を撮りたいのなら、横からのアングルがいいですね。他に、正面から撮ると意外な表情を捉えられる場合も。

一方で、難しいのが斜め後ろや真後ろからのアングル。ただし、意図にピタリとハマればアートな写真が取れるケースもあります。

水底から水面を見上げるように撮影

水底から水面を見上げるように撮影

水中風景や大きな生物を撮るワイド撮影の場合、水中世界の広がりを表現したいですね。

下からあおって撮ったり、上から見下ろすように撮ると、ワイドらしい変化が出て面白い写真になります。また、手前、真ん中、奥と、複数の被写体を前後に配置することで、奥行きのある作品が出来上がります。

生物の個性を写す

ホウセキキントキ

ホウセキキントキ

生物の顔や体の一部分が特徴的な場合は、それが活きるような構図を考えてもいいでしょう。

上の写真のホウセキキントキは、大きな目としゃくれたアゴが特徴なので、そこを強調する感じで撮影してあります。

その他、特徴的な模様だけを一部アップにしたりするのも、アートな手法で斬新です。

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