初心者ダイバーのための水中写真講座⑥ワイド撮影

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ワイド撮影した水中写真は、海の中の雰囲気がよく出て、ダイビングをしたことが無い人にもその魅力が伝わりやすいのが特徴です。

以下、ダイビング初心者の方を対象に、デジカメ(コンデジ)を使ったワイド撮影について解説していきます。

サンゴとアオバスズメダイ

サンゴとアオバスズメダイ

ワイドコンバージョンレンズ

広い範囲を写真に写すのがワイド撮影です。普通のレンズで大きな生物を撮る時には、被写体との距離を空けなければ画面からはみ出してしまいます。

水中撮影では被写体から離れれば離れるほど、光が届かず写真の鮮やかさは失われ、また間に水がたくさん入ることでクリアな印象も無くなります。

この問題を解決するのが広い角度から光を集めるワイドコンバージョンレンズやフィッシュアイレンズといったワイド系のレンズ。大きな被写体に思い切り寄っても、しっかりと画角におさめることが出来、外部ストロボを使えば、充分に明るい写真を撮ることが出来ます。

マクロ撮影と同じですが、やはりワイドもレンズで作品の出来栄えに大きな違いが出ます。

マクロの場合は被写体が20cm程度あれば、クローズアップレンズ無しでも大丈夫ですが、ワイド撮影は被写体の大きさに関わらず、ワイドコンバージョンレンズが無ければ、広がりが乏しい印象になってしまうことも多いです。

ワイド撮影の魅力

ワイド撮影の魅力は、何と言っても広大な海の世界観を表現できるところです。画角が広く、写真に幅が得られ、奥行きを出すことも出来ます。

ワイドコンバージョンレンズを使えば、バラクーダやギンガメアジといった大物の群れに近寄って、迫力と透明感を兼ね備えた写真を撮ることも可能です。

とにかく清々しく、気持ちの良い水中世界らしい写真を撮ること出来ますので、ノンダイバーの人をダイビングにお誘いする時にも良いアイテムになると思います。

また、マクロ撮影と比べてピント合わせのシビアさが無く、撮影すること自体は簡単なので、状況に恵まれれば誰にでも良い写真を撮るチャンスがあるというのも魅力の一つです

ワイド撮影のコツや手法

ワイド撮影をする時に心がけたいポイントは次のようなことです。

構図を追求する

ワイド撮影ではその画角の広さゆえに、構図がいまいちな場合に写真の寂しさがいつも以上に際立ってしまいます。広い印象の写真の真ん中に、ポツンと小さく魚がいるような構図だと、ちょっと物足りない感じを受けますよね。

生物自体は小さめに写っていてもいいのですが、周囲の生息環境も含めた画づくりをするなどの工夫が必要になります。

また、手前にメインの被写体を置いて、奥に何かアクセントになる別の被写体を入れ込めば、ワイド特有の奥行きや遠近感を表現した構図になります。

技術のマクロ撮影に対して、センスのワイド撮影と言ったところですね。

しっかり寄る

ワイド撮影ではレンズの性質上、遠目で撮っていては大きな生物でも写真には小さくしか写りません。作品としての狙いにもよりますが、被写体にグッと寄って、画面上に大きく捉えることで訴えるものがある写真が出来上がります。

被写体へのアプローチが重要なのは、ハゼなどを狙うマクロ撮影の印象が強いですが、ワイド撮影でも生物にしっかりと寄せていく意識が重要になります。

写りこむ範囲に注意

これも画角の広いワイド撮影ならではなのですが、出来上がった写真の端に自分のフィンや吐いた泡など、意図しないものが写りこんでしまう事があります。

フィッシュアイレンズなどの画角が特に広いレンズを使う時には、場合によって自分の足元辺りまでは撮影範囲になるので、特に注意が必要です。

光を意識

水中写真では光が重要だということは初心者ダイバーのための水中写真講座③ストロボでもお話ししましたが、ワイド撮影では外部ストロボが特に活躍します。

というのも、ワイド系のレンズはどれも大きく、内臓ストロボが隠れてしまうからです。自然光で撮影可能な水面直下であれば問題ありませんが、水深を問わずワイドな写真を楽しみたい場合は外部ストロボは必須です。

また、ワイド系レンズを使っていると、カメラを少し上に向けるだけで水面が画角に入ってきます。太陽光が入ってくる水面を入れると写真の雰囲気がずいぶん明るくなりますよ。

ダイバーを入れる

大きなコブハマサンゴ

大きなコブハマサンゴ

ワイド撮影の写真にダイバーを入れると、ダイビングらしい雰囲気や、水中世界の気持ちよさが伝わりやすい写真になります。

ノーマルレンズでの撮影では、ダイバーが入ると記念写真的な感じになってしまうことも多いのですが、画角が広いワイドコンバージョンレンズなどを使うことで風景に人を上手く溶け込ませることが出来ます。

ワイドマクロ撮影

カクレクマノミとセンジュイソギンチャク

カクレクマノミとセンジュイソギンチャク

ワイド系レンズを使ってマクロ撮影をする撮影ジャンルがワイドマクロです。

水中写真初心者の方からすれば、ワイドなのかマクロなのか分からないと思うのですが、ワイド系レンズでも被写体にかなり寄ることが出来る点を活かして、マクロ撮影とは一味違った写真を撮ることが出来ます。

上の写真ではカクレクマノミとイソギンチャクをワイドマクロ的に撮影しました。マクロな写真を背景まで含めて広く表現できることが、この撮影法の特徴です。

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