デジカメ&ハウジング(防水ケース)の取り扱い-セッティング・お手入れ-

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ダイビング中にデジカメを使って水中撮影をするにはハウジング(防水ケースor防水プロテクター)が必要です。カメラ自体が防水のものもありますが、水深の制限もありますので、ダイビングで使いたいのであればハウジングに入れた状態で海へ持ち込むことをおすすめします。

このハウジングのセットの仕方なのですが、単にカメラを入れるだけと考えてはいけません。ちょっとした気遣いで、トラブルを防いだり、快適な撮影が可能になります。

コンパクトデジカメとハウジング

コンパクトデジカメとハウジング

デジカメでの水中撮影に必要なもの

  • デジカメ本体
  • ハウジング
  • Oリング
  • シリコングリス
  • 乾燥剤

ハウジング以下は、ハウジングの付属品です。当然ですが、ハウジングはカメラの機種ごとに形が違いますので、全てのカメラで使いまわすことは出来ません。

水の浸入を防ぐためのOリングもハウジングに応じて円周の長さが決まっています。そのOリングのメンテナンスに必要なのがシリコングリスです。必ずしもメーカーの純正品でなくてもいいのですが、色々と種類があるグリスの中からシリコングリスを選んで使うようにしてください。

そしてハウジングにデジカメをセットする時に一緒に入れるのが乾燥剤(シリカゲル)です。こちらも、付属品が無くなったからと言って、お煎餅の袋に入っていた乾燥剤なんかを使わないように。見た目もおかしいですし、既に湿気を吸っていると思います。

その他、外付けレンズや外部ストロボなどを使うこともありますが、最低限上記の5つがあれば基本の撮影からメンテナンスまでが可能ですし、初めから揃えなくても大丈夫です。

セッティング

ハウジングセット

Oリングの表面とOリングが接触する面に砂や髪の毛が付いていないかをチェック。

ハウジングにデジカメを入れる前に、準備としてデジカメの充電とOリングのグリスアップは済ませておきましょう。

Oリングに塗るシリコングリスですが、たくさん塗ったほうが良いと思っている人もいるようですがそんな事はありません。グリスを薄く均一に塗ることで、Oリングの表面を滑らかにして密閉性を高め、ハウジングの防水性をアップさせます。

量としては米粒大をOリング全体に伸ばしていけば十分です。またグリスは、Oリングの劣化を防ぐ効果もあります。

実際にデジカメをセットする時には、点検をしながら作業を進めていきます。ハウジングを開け、Oリングの表面と、反対側のOリングが当たる面に髪の毛や砂が噛んでいないか確認をします。

目で見るだけではなく、指で触れると分かりやすいです。大丈夫であれば、デジカメと乾燥剤を入れてハウジングを閉じます。

ダイビング時の確認

海に持って入る前に、必ず水没チェックを行います。水槽やバケツに水を張って、カメラをハウジングごと沈めてみましょう。Oリングの辺りから泡が出続けていると中に水が浸入している証拠です。

少しの水没であれば取り返しがつくことが多いので、気付いたらすぐに水から上げるように。ただ、ハウジングを水に入れた瞬間は、ハウジングの元々の凹凸部分に入っていた空気が小さな泡になって出てくるので、慌てずに少しだけそのまま見ていましょう。

意外と気にしていない人も多いのですが、陸上でハウジングを開けること自体が水没のリスクを高める行為(開け閉めの際に無意識のトラブルが生まれます)ですので、必要以上に本体を取り出したりするのは良くないですね。

ダイビングの合間にバッテリーや記録メディアを交換する際は用心して、ゴミや髪の毛が知らぬ間にハウジングの接合面に挟まらないよう気を付けましょう。

また、休憩中などに日なたにハウジングごとカメラを置きっぱなしにしていると、ハウジング内の温度が上がって海に入った時に結露してしまいます。乾燥剤では対処出来ないくらいに内側が曇って撮影どころではありませんので、陸上では熱くならないよう水を汲んだバケツに入れて必ず日影で保管しましょう。

使用後のお手入れ

塩分が固まってしまうとハウジングのボタンの操作性が悪くなることもありますので、ダイビングとダイビングの合間の休憩中も可能ならば真水に入れて塩抜きを、無理ならば海水を汲んだバケツに入れて塩が固まらないように対応しましょう。

一日の終わりにはしっかり真水で、出来れば他のダイビング器材を洗う水槽とは別の、カメラ用水槽に入れたいところです。

ハウジングの手入れ

Oリングを外して溝を掃除

塩を流した後は水分を拭き取り、ハウジングを開けてOリングをはずし、溝の水分を綿棒などで取っておきましょう。自然乾燥させてOリングが溝に貼り付いてしまうと、劣化の原因になります。

また、Oリングを外した時にグリスアップもしておくといいと思います。Oリング自体は消耗品なので、1年もしくは100ダイブに1回くらいのペースで新しいものに交換しましょう。実際はもっと長持ちしますが、早めに換えておく方が安心です。

デジカメはもちろんですが、ハウジングも直射日光の当たらないところで保管しておきましょう。

水没してしまったら

もしダイビング中に水没してしまったら、まずはガイドに報告してください。いくら高価なカメラだったとしても、慌てて浮上してはいけません。カメラがピンチの場面では、ベテランダイバーであっても速度を無視した浮上をしてしまいがちです。

他のゲストがいる場合もありますので、ガイドの指示に従って、船に戻れる状況であれば周囲と水面の安全を確認してゆっくりと浮上しましょう。

ドリフトダイビングなど、すぐに浮上することが不可能なダイビングであれば、残念ながら最後まで我慢するしかないでしょう。カメラはまたいつか買えますので、無茶な行動をして命を危険に晒す必要はありません。

浮上後はハウジングを開けて、まずはデジカメの方のフォローをします。防水仕様のデジカメなら真水で洗えば大丈夫ですが、バッテリーやメディアのエリアに水が浸入してしまうと原則アウトです。防水では無いタイプの場合は望みは薄いですが、水没直後に気が付いてすぐ陸上に上げた場合は乾かしてなんとかなるかもしれません。

また、ハウジングの方も内側を真水でしっかりと洗っておきましょう。ボタンが塩で固まらないよう、水槽の中で各ボタンを何度も押して、隙間の塩を出し切らなくてはいけません。

万が一、メディアまで水没の被害が及んでいて、データが再生できない場合は、専門業者に依頼するという方法もあります。データ復旧に特化した業者なら、その修復率は100%近くを誇るので、諦めたくない写真がある人にはおすすめです。

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水没以外に、カードが傷ついてしまった場合なども修復できる可能性はあります。復活にはもちろん費用が掛かってしまいますが、プライスレスな思い出のためですからね。

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