初心者のためのトラブル対応-フィンが脱げたor切れた-
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水中でフィンが脱げて、泳げど泳げど全然進まずに焦った経験がある人はいないでしょうか?
フィンは、水中ではダイバーの体の一部と言うにふさわしい働きをする器材で、ダイビングには無くてはならないものです。
ここでは、フィンが脱げたとか、ストラップが切れたと言うようなフィンにまつわるトラブルの対処法をご紹介します。
考えられる原因
フィンが水中で脱げてしまう原因の一つに、フィンのサイズの問題があります。
フルフットタイプのフィンの場合、サイズは大体XSからXLまで用意されていますが、ストラップフィンに比べるとどうしてもガッチリ止まらないので、何かの拍子に脱げてしまう事があります。購入直後はシリコンオイルや粒子が付着しているためにツルツル滑り、脱げやすく、使い古してくるとゴムが薄く柔らかくなってくるので、やはり脱げやすくなります。
ストラップフィンに関しては、サイズを各ダイバーの足に細かく合わせることが出来るのですが、ストラップを留める位置や締め具合によっては脱げてしまう事があります。
フィン本体やストラップが切れてしまうトラブルに関しては、ゴムの劣化が原因です。フィンがある程度古くなってくると、乱雑に扱うと切れてしまうケースが増えてくるでしょう。
フィンが脱げる、切れる原因
- サイズが合っていない
- 新品でも古すぎても脱げやすくなる
- ストラップの位置が悪い
- ゴムの劣化
対処法
フィンが脱げたり、切れてしまった場合には、片フィンで泳ぐ必要が出てきます。
脱げただけであれば回収まで一時的に片フィンになるだけですが、ストラップが切れてしまった場合などはエキジットまで片フィンキックを続ける羽目になってしまいます。
片足だけでフィンキックをする時のコツは、フィンを履いていない方の足ではキックをしないという事です。
フィンを履いていない方の足を、フィンのある方の踵に重ねて、ドルフィンキックをするように泳ぎます。
普段通り左右バラバラにキックすると、フィンを履いていない方の足が水を捉えられないので、バランスが崩れてしまう事がほとんどです。
もし、フィンやストラップが切れたのがエントリー直後など序盤の場合は、ショップやボートに備え付けの予備フィンに履き替えるのもアリですね。
また、フィンが脱げた場合ですが、流れが早い場所でフィンが水面に浮いて行ったり、水深のある海底に沈んでいった場合は、リスクを考えて無理に取りに行かないということも大切です。
これは、自分で取に行かないというだけでなく、ガイドにも取りに行かせてはいけません。ハードな海域でガイドの身に何かあれば、残されたメンバーに二次災害の危険が出てきます。
フィンが脱げた、切れた時の対処法
- 両足を重ね片フィンで泳ぐ
- 左右別々にキックしない
- 脱げたフィンを無理に回収しに行かない
予防法
フルフットフィンの場合、水中で脱げないようにするためにはサイズ選びが重要です。
フルフットタイプの場合は裸足で履くことも多いので、サイズの感覚が普通の靴とは違います。出来るだけ試し履きをしてから購入したいところですね。
さらに念には念を押して、フィンサポートを使えばフィンが脱げることはまず無くなるでしょう。
ストラップフィンに関しては、フィンの履き方やストラップをかける位置を少し意識するだけで、だいぶ脱げづらくなります。
まずフィンを履く時は足を浮かせて、フィンポケットの奥まで足を入れます。そしてアキレス腱あたり、踵のラインが若干へこむ位置にストラップをかけて締めていきましょう。踵の山にあたる場所にストラップをかけると、キックを繰り返すうちに下にずれてしまう事が多いです。
またフィンを履くための一連の動作は、足を地面に付けた状態で行うと、足がフィンの奥に入らなかったりストラップがしっかり締まらない事があります。そのため少し足を上げた状態で行うのがポイントです。
もう一点、フィンの本体やストラップを長持ちさせる方法を挙げておきます。
ダイビング器材全般について言えることですが、直射日光を受けると劣化しやすいので、必ず日影で保管しましょう。
そして、フィンの脱着や保管といった取り扱いを丁寧にすることで、少々古くなった物でも使える期間はだいぶ長くなりますよ。
ゴムが薄くなってきたフルフットフィンを履く時に、新品同様に力いっぱい引っ張れば、そりゃあ切れやすいっていうもんです。
フィンを脱げにくくするには
- サイズを慎重に決める
- フィンサポートを使う
- 履き方とストラップを掛ける位置に気を使う
フィンやストラップを切れにくくするには
- 日影で保管
- 丁寧に扱う
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