水中でロープや網に絡まった時(水中拘束)の脱出法

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水中でロープや漁網に絡まってしまい、身動きが取れなくなることを水中拘束と言います。

そんな事、映画じゃあるまいし滅多にないだろうと思う人がほとんどでしょう。確かにまず起こらない事なのですが、滅多にないからこそ、そして水中拘束が深刻なトラブルだからこそ、対処法を覚えておく必要があるのです。

ロープに付くアオリイカ

ロープに付くアオリイカ

考えられる原因

水中拘束が起こる根本的な原因は、ダイビングをする海域にあります。普通は、漁業関係者との折り合いをつけるため、漁網が設置されているような場所ではダイビングはしません。

また漁区外にも台風等で流された網が沈んでいるケースがありますが、そこをダイビングポイントとして潜るのであれば、地域のダイビング組合等で(拘束の原因になりそうなロープなども含めて)あらかじめ回収しておくことがほとんどです。

ダイビングは自然の中でのレジャーとは言え、そういった環境整備が間に合っていない場合に、水中拘束のリスクが出てきてしまうのです。

ダイバー個人に原因を求めるなら、周囲の安全確認を怠っていたり、油断があったりということが挙げられますね。

水中拘束の原因

  • ポイントとしての環境が整っていない場所でのダイビング
  • 周囲の確認不足

対処法

多くのダイバーが思い浮かべる水中拘束の対処法は、ナイフを使ってロープや網を切断するというものだと思います。それも間違いではないのですが、残念ながらあまり現実的ではない方法です。

ナイフで切断するには、ロープは太すぎることがほとんどで、完全に自由になるまでタンクの空気が持つとは限りません。また、漁網の水中拘束については、一箇所を切れば良いというケースは稀で、やはり脱出までは時間が掛かると予想されます。

なおかつ、ロープや網に引っ掛かるのは、多くがタンクバルブやレギュレーターのファーストステージ付近で、ナイフを使うにも切断箇所が見えない場合がほとんどです。

つまり、あなたを拘束から救うためにナイフを使うとすれば、それはガイドやバディの仕事です。そして、ロープの太さや漁網の掛かり方によっては、ナイフも役に立つとは言い切れないでしょう。

(そもそも、ナイフを常時携帯して潜っているダイバーはそんなに多くないですよね…。)

では、万が一ロープや漁網に絡まってしまったら、どう脱出したら良いのでしょうか?

トラブルを一番簡単に解決する方法は、むやみに動かず、音を出してガイドやバディに知らせることです。あなたが慌てず待っていれば、事態は深刻化しないはずです。

多くの場合は、他の人が少し触るだけで拘束が解けるものです。逆に一人でもがけばもがくほど、絡まり方は酷くなっていくでしょう。

もし、誰かが水中で網やロープに絡まっているところに遭遇したら、とにかく動くのをやめてもらい、自分自身も引っかからないよう注意しながら助けてあげましょう。

ちなみに近くに他のダイバーがいない場合は、その場で器材を脱装し自分で網やロープを解くか、それも難しい場合には緊急スイミングアセントで水面まで浮上することになります。

緊迫感のある展開になりますが、いざとなったらやるしかありません。そんな時のために、ダイビングスキルを身に付けておくべきなのです。

ここまでの説明だと、ナイフは何だか役に立たない道具みたいで、ダイバーにナイフは不要なのかという疑問が生まれそうです。

しかし、決してそんなことは無く、水中拘束を解くことは難しくても、音を出して誰かを呼ぶ道具としては重宝します。普段のダイビングシーンでもナイフを使って危険生物を避けたりと、本来の使い道以外で活躍をする事が多いのがナイフなのです。

水中拘束の対処法

  • 他のダイバーに知らせて助けてもらう。
  • 器材を脱いで拘束を解くか、緊急スイミングアセントで浮上。

予防法

上で挙げたように、水中拘束を引き起こすような網やロープのある場所でダイビングをしないことが第一です。

もしも、そういった場所で潜るケースがあれば、ガイドさんから注意事項として説明があるはずですので、それをしっかり守りましょう。

また、普段なかなか潜らないポイントや台風前後などは、想定外に網やロープが流れて来ていることもあります。

そのような場合は、周囲の安全確認が大事になってきます。捨て網やロープには珍しい生物が住みついていることも多いのですが、不用意には近づかないようにしましょう。

その他にも、マスクをしている状態では視野が狭くなるので、あまりに無防備だと潜降ロープなどの必要なロープに引っかかってしまうこともあります。

水中拘束の予防に限らず、ダイビング中は普段から一定の慎重さを持って行動することが必要です。

水中拘束の予防法

拘束の危険がある漁網やロープには近づかない。

周囲の安全確認をする。

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