中級者ダイバーと上級者ダイバーの境界線は?

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地球上には潜っても潜り倒せないほどのダイビングエリアがあり、世界の海でダイビング余すことなく楽しもうと思えば、上級者ダイバーへのレベルアップは必須になります。

ですが、本当に上級者と呼べるダイバーは意外に多くないのが実際のところ。では、上級者ダイバーだと認めてもらうには、どんなポイントを押さえる必要があるのでしょうか。

ここでは、ダイビングインストラクターがゲストを案内するときに、「このダイバーは上級者だ」と判断する基準をご紹介します。

初心者ダイバーと中級者ダイバーの境界線についてはこちらのページをどうぞ。)

メアジの群れ

メアジの群れ

中級者ダイバーと上級者ダイバーの境界線は

ダイビングショップを訪れるゲストを見渡すと、中級者と呼べるようなダイバーは多いのですが、インストラクターから見ても上級者だと思える人はそうそういません。

私のこれまでのイントラ人生の中で、経験本数が200~500本くらいの方をコンスタントにガイドする時期が数年間ありました。皆さんダイビングはお上手で、ガイドとしては純粋な水中案内に専念させていただける方ばかりでしたが、それでも上級者かと言われると、どこか違う(大変失礼ですが…)というケースが多かったのです。

これは、上級者ダイバーが、単にたくさん潜るだけでなれるものではないからだと思うのです。スキルや知識が身についているのは当然なのですが、上級者には意識と言うか、心の持ちようと言うか、経験本数を飛び越えたものがそこにはあると感じています。

中級者と上級者の違いは、次のような点にあるのではないでしょうか。

  • 自分のスタイルが確立されている
  • ブリーフィングを自分のものにできる
  • 色んな意味で余裕がある
  • しいて言うなら経験本数の目安は300本以上、ダイブマスター

自分のスタイルが確立されている

初めてそのダイビングショップを訪れたにもかかわらず、初めてじゃない雰囲気を持っている人っているんですよね。いい意味で自分のダイビングスタイルが確立されていて、どの海に行っても自分のペースを大きく崩すことなく楽しむことが出来る人です。

水中でも陸上でも自分のやり方があって、例えば器材のまとめ方ひとつとっても、その人のこだわりが感じられるのです。ただ、それでいて頑固ではなく、ガイドや他のゲストの声を取り入れる柔軟さも持ち合わせているので、周りから煙たがられることもないんですね。

上級者ダイバーの多くが、それまでの経験から、自分の軸になるようなやりやすいスタイルを持っているものです。

ブリーフィングを自分のものに出来る

ダイビングを一味も二味も面白くするのがブリーフィングなのですが、上級者ダイバーは特にその活かし方が上手いのです。ブリーフィングの内容は真面目に聞いているというダイバーがほとんどだと思うのですが、上級者はその情報を自分なりに消化して、より安全に、より楽しくダイビングをすることが出来ます。

ポイントの大体の地形や、エントリー・エキジット場所、メインの見どころといったポイントの全体像を把握して、ただガイドに連れられるのではなく、主体的にダイビングを楽しめるのです。「ここがブリーフィングで言ってたドロップオフだから、流れに注意だな」とか、「大物の確率が高くなるのはここからのエリアだな」といったように、これからの展開を良い意味で読むことが出来るということです。

またブリーフィング時に、起こり得るトラブルやその対処法などについても、自然とイメージしているはずですので、イレギュラーな事態にも強いと言えます。

色んな意味で余裕がある

上級者に必須の条件ともいえるのが「余裕」です。自分のことだけでなく周りも見られる余裕があるので、バディはもちろんのこと、さり気なく初心者ダイバーをフォローすることも出来ます。

また、自分の中の欲求に対しても余裕があるのも特徴です。どういうことかと言うと、今までのダイビング人生である程度の感動体験をしてきているため、成果を急がない傾向にあるのです。「絶対にあの生物が見たい!」とか「ポイントはあそこじゃなきゃ嫌だ!」なんて言っている上級者を見たことがありません。そして、自然は自分の意のままにはならないことを理解しているため、自分が期待していたシチュエーションで結果が上手くいかなくても(ジンベイザメが見れなかった~…etc.)、不満を言うようなこともありません。

私の知る上級者ダイバーは、皆さん「あく」が抜けているというか、数千本潜っているにもかかわらず、何でもないようなことにも感動してくれます。ダイビング自体をこよなく愛していて、目の前の海をそのまま楽しむことが出来るのです。

目安を強いて言うなら経験本数300本以上

中級者以上にその定義が難しい上級者ダイバーは、経験本数が何本以上とは一概には言えないのですが、強いて言うなら300本くらいがひとつの目安になるかもしれません。

上級者ダイバーと呼ばれるには、当然ダイビングスキルが上級レベルになくてはなりません。そういう意味で、300本と言うのがまず基準になると思います。そして、スキル以上に大切なのが、ダイビングに対する姿勢だと私は考えています。

上級者になるまでには、初心者ダイバーの時期はもちろんのこと、結果をガツガツ求めたり、暇さえあればダイビングに出かけるような飢餓状態の時期もあるでしょう。そうやって酸いも甘いも噛み分けて、ダイビングを達観して楽しめるようになるためには、最低でも300本くらいは経験が必要なのかなぁ、と思うのです。500本くらい潜れば、ようやくそういったマインドに到達する人が多くなってくるのではないでしょうか。

上級者ダイバーは一言で言うと、「誰から見ても粋でステキなダイバー」です。経験やスキルだけでは、そのような空気を身にまとうことは難しいでしょうね。

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