ダイビングスキル上達法-エア切れ対処②緊急スイミングアセント他-

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何度も言っていることですが、ダイビングではエア切れにならない事が前提です。ですが、実際にエア切れになった場合はつべこべ言ってる暇はありません。焦らずに、しかし急いで対応することが必要になります。

エア切れ対処①ではオクトパスの使い方を中心に話しましたが、ここではそれ以外のエア切れ対処方法を解説します。出来れば避けたいスキルばかりですが、覚えておいて困ることは無いでしょう。

アナモリチュウコシオリエビ

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緊急スイミングアセント

Cカード講習でも扱うスキルですので、一般的にはダイバーなら知っている、出来なくてはいけないスキルになります。ただ、普段使うスキルでもないですし、忘れてしまうのも分かります。ただ、このスキルを知っていたから助かった!という日が来る可能性は誰にでもあります。簡潔に言うと、最後の一呼吸を使って水面まで浮上する方法ですね。

緊急スイミングアセントをする状況は次の通り。

  • もうあと一呼吸でエア切れ
  • 近くにバディや他のダイバーがいない(オクトパスがもらえない)
  • 水深が9m以内

正確には、あと一呼吸でエア切れになるかどうかは自分では分かりませんので、残圧計の目盛が0を指したら、もうその時だと思いましょう。また、緊急スイミングアセントは一息で水面に到達できる水深でしか使えませんので、およそ水深9mくらいまでが限度とされています。

緊急スイミングアセントのやり方は次の通りです。

  1. 左手を真上に挙げ、右手はBCDのインフレーターホースを持つ。
  2. 大きく一息吸う。
  3. 真上を見上げ、海底を蹴って浮上開始。
  4. 「あーーーーー」と声を出しながら息を吐き続け、浮上。
  5. 水面に到達したら、立ち泳ぎをしながらオーラルで浮力確保。

1.では左の手のひらを水面に向けておき、障害物に備えます。また浮上速度が早くなり過ぎた時にBCDから排気するため、右手でインフレーターホースを持ちます。

2.の一息は最後の一息です。これ以降、呼吸は出来ません。ただ、まだ呼吸が出来る可能性もあるので、レギュレーターは口から外しません。

3.で海底を蹴りますが、これはキックだけでは勢いが付かず浮上しきれない場合があるためです。

4.で「あー」と声を出し続けるのは、これによってちょうど良いペースで息が吐けるためです。息を吐く量が足りないと、肺の過膨張障害が起きてしまい、吐き過ぎると今度は水面まで息が持ちません。

5.の浮力確保ですが、エア切れの状態ですので、当然インフレーターの給気ボタンではBCDに空気が入りません。口を使って(オーラルで)浮力確保をします。

バディブリージング

バディ同士で、一つのレギュレーターを交互に使って浮上していくエア切れ対処法です。その難易度の高さから、今ではまず使われない方法ですが、映画『海猿』でバディブリージングのシーンがあったように、海上保安庁の潜水士はこの方法を採用しているようです。一般のダイバーが使う可能性があるのは、オクトパスが故障した場合や、オクトパスの使用が禁止されているエリアを潜る時です。

以下、エアが残っているAとエア切れのBによるバディブリージングの流れです。

  1. Aが右側、Bが左側になり、お互い近い方の手で相手のタンクバルブ辺りをつかんで離れないようにする。
  2. AはBにレギュレーターを渡すが、パージボタンを覆わないように(いつでも押せるように)して、持ち続ける。BはAの手首を持つ。
  3. Bは2回息を吸って、2回目を吐く前に、レギュレーターを外してAに返す。Aはレギュレーターを、BはAの手首を持ったまま。
  4. Aは2回息を吸って、2回目を吐く前に、レギュレーターを外してBに渡す。
  5. 以降繰り返し、落ち着いてきたら二人一緒に浮上。

呼吸は2回と決まっていて、相手が呼吸をしている間は、息を止めずに少しずつ吐き続けます。お互いが離れないようにすることもポイントです。

バディの1人にエアが残っている分、緊急スイミングアセントより救いのある状況かもしれませんが、追い込まれた状況でバディブリージングを行うのは至難の業です。

緊急浮力浮上

緊急スイミングアセントの応用で、さらに水深が深い場合の方法です。一息で水面に上がるには深い水深の場合は、ウェイトを捨ててから緊急スイミングアセントの要領で浮上します。浮上速度がコントロールできないため、かなりの危険が伴いますが、手足を広げて若干勢いを殺すことが出来ます。もっともハードなエア切れ対処法だと言えます。

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